村上悠です。
経営する賃貸物件について、空室時のリフォーム、さらに大規模修繕を行ったことがあります。
リフォームは、何度も行ったことがあり、かなり経験があります。
その経験をベースに記事を書こうと思います。
今回は、テラス囲いについて、設置後に後悔しないためのポイントについて解説します。
よく混同するサンルームと比較しながら、メリット・デメリットにもふれながら、わかりやすく解説したいと思います。
本記事の上の画像は、LIXIL(リクシル)のテラス囲いで、大人気商品の「サニージュ」です。
あなたは、こちらの画像をご覧になって、これは「サンルーム」ではないのか、と思われたのではないでしょうか。
そもそも、「テラス囲い」が、何かよくわからないし、これまで聞いたことがないのではないでしょうか。
あなたのように、「テラス囲い」と「サンルーム」の違いが、わからず、混同されている方が、本当に多いです。
本記事で詳しく解説しますが、この「テラス囲い」と「サンルーム」は、全く異なるものです。
構造も、価格も、施工期間も、主たる使用目的も異なります。
この2つの違いをよくよくわからないまま、「テラス囲い」のリフォームを進めるのは危険です。
リフォーム後に、こんなはずではなかったと後悔することだけは、回避するようにしてください。
本記事では、「テラス囲い」について、「サンルーム」と比較しながら、詳しく解説していきます。
本記事をお読み頂き、しっかり2つの違いを理解した上で、「テラス囲い」のリフォームを進めてください。
その際には、テラス囲いの一般的なメリット、デメリットについても、よく理解するようお願いします。
テラス囲いの後付けリフォームについては、次の記事に詳細を解説していますので、あわせてお読み頂ければと思います。
→ テラス囲いの後付け!事前に知っておくべき4つのポイントとは?
そして、あなたの希望を100%叶えた、素敵なテラス囲いを設置してください。
ご自宅に、「テラス囲い」「サンルーム」のリフォームをお考えであれば、きっと役立つ内容です。
ぜひ、最後までお読みいただければと思います。
本記事の内容:
※ 本記事をお読みになることで、テラス囲いのリフォームを成功させるポイントが理解できます。
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よく「テラス囲い」と比較される「テラス屋根」については、次の2記事で解説してます。
まず、テラス囲いとサンルームの違いについて解説します。
ここでは、そもそもテラス囲いとは何かを、サンルームとの比較で、しっかり理解するようにしてください。
まずは、そもそも、テラス囲いとサンルームは、構造的にどういうものなのかを解説します。
上の2つの画像をご覧頂きたいのですが、上がサンルームで、下がテラス囲いです。
この2つの違いが、何かわかりますでしょうか?
それでは、解説していきます。
まず、サンルームですが、太陽の自然光を多く取り込むために屋根、壁、開口部をガラス張りにした部屋のことです。
上の画像からもわかるように、サンルームは、まさに居室と同じ空間で、気密性や水密性にも優れており、そこでは、居室と同じように過ごすことが可能です。
ソファ等の家具を置きリビングの延長のように使うこともできます。
土台をしっかり固める基礎工事も必要で、建物で使う建材で作られることが多く、サンルームは、まるで家の一部のように感じられます。
イメージとしては、取り付けるというよりも「増築」と考えた方がいいです。
それに比べ、テラス囲いは、その名称の通り、テラスの側面を囲ったもので、基礎工事も不要です。
ポリカーボネートでできたテラス屋根に側面の囲いをプラスしたもので、テラスの床、屋根、囲いの3つのパーツからなる簡易的なサンルームです。
サンルームに比べると、気密性、水密性は劣り、外気温の影響を受けやすい空間であるため、そこで長時間居室のように過ごすには向いていません。
(気密性や水密性が劣るというのは、あくまでもサンルームと比較してのことなので、通常の雨や風で簡単に風雨が侵入してくることはなにので、全く問題ないです。)
テラス囲いは、洗濯を干したりする場所として使われることが多いですが、周囲を覆ったプライベートな空間でもあるため、そこで、ペットやお子さんの遊び場等として使うことも可能です。
ちなみに、一般的に「サンルーム」と呼ばれているものは、そのほとんどが「テラス囲い」のことを言っていたりします。
以上を簡単にまとめると、次の通りです。
テラス囲い | サンルーム | |
---|---|---|
基礎工事 | 不要 | 必要 |
屋根の素材 | ポリカーボネート | ガラス |
気密性・水密性 | やや劣る | 優れている(居室と全く同じ) |
使用目的 | 居室として(第二のリビング) | 洗濯干場として |
サンルームは、基礎から作り上げる「増築」に近い施工が必要になるため、どうしても、価格は高くなります。
テラス囲いは、テラス屋根を囲った簡易的なもので、基礎工事は不要です。
そのため、価格は、サンルームの1/3~1/2程度と、かなり安いです。
リーズナブルな価格で設置できるため、テラス囲いは、とても人気です。
テラス囲いは、テラス屋根に囲いを取り付けるだけで、基礎工事も不要です。
基礎から作り上げる「増築」に近い施工が必要なサンルームとは、大きく異なり、テラス囲いの施工は簡単で、期間もかなり短いです。
設置条件が良ければ、1日で設置することも可能です。
サンルームは基礎工事が必要な、完全な建築であり、固定資産税の課税対象になります。
それに比べ、テラス囲いは、あくまでもテラス屋根を囲った、簡易的なサンルームです。
そのため、固定資産税の課税対象ではないと思われている方も多いと思いますが、それは間違いです。
テラス囲いは、お住まいの地域の自治体の判断によって異なります。
つまり、全く同じテラス囲いだったとしても、自治体によって固定資産税の対象になる場合と、ならない場合があるということです。
テラス囲いを設置する際には、自治体への事前確認も必要になってきます。
それでは、テラス囲いのメリットについて解説します。
まずは、テラス囲いの一般的なメリットについて、その後、サンルームと比較してのメリットについて解説します。
テラス囲いのメリットですが、まとめると次の通りです。
これら4つのメリットは、サンルームのメリットと全く同じ共通するものです。
テラス囲いでも、サンルームと同様の快適な空間を手に入れることができるということです。
次に、サンルームと比較してのテラス囲いのメリットについて説明していきます。
そのメリットとは、サンルームに比べ価格が安く、施工期間が短い点です。
それぞれ詳しく解説していきます。
サンルームと比較してのテラス囲いのメリットの1つ目は、価格が安いことです。
既に解説した通り、テラス囲いは、基礎工事が不要です。
あくまでもテラス屋根を囲うだけなので、施工内容も簡単です。
そのため、価格はサンルームの1/3~1/2程度と、かなり安いです。
この価格については、テラス囲いの大きなメリットで、リーズナブルな価格でサンルームとほぼ同じ空間を手に入れることができると、とても人気です。
サンルームと比較してのテラス囲いのメリットの2つ目は、施工期間が短いことです。
設置条件が良ければ、1日で施工を終えることも可能です。
リフォームの施工期間中は、どうしても、通常の生活を送るというのは無理です。
洗濯を干す場所が制限されたり、普段の生活空間の一部を作業場所として提供する必要があったり、何かと不便を強いられます。
それに、会社勤めの方であれば、休む期間も短くできるので、かなりありがたいはずです。
施工期間が短いというのも、テラス囲いの大きなメリットです。
次に、テラス囲いのデメリットについて解説します。
まず、テラス囲いの一般的なデメリットについて、その後、サンルームと比較してのデメリットについて解説します。
テラス囲いのデメリットは、まとめると次の通りです。
4つのデメリットは、サンルームのデメリットと全く同じ共通するものです。
テラス囲いでも、サンルームと同様の問題があることを、よく理解するようにお願いします。
サンルームと比較してのテラス囲いのデメリットについて説明していきます。
先程、お話した、テラス囲いのメリットだけで、安易に、テラス囲いを選ぶのは危険です。
デメリットについても、よく理解した上で、テラス囲いを選ぶようにしてください。
ここは、テラス囲いで後悔しないために、とても重要なポイントなので、よく理解するようにしてください。
テラス囲いのサンルームと比較してのデメリットは1つです。
それは、テラス囲いの構造上、どうしてもサンルームと比較すると、気密性・水密性が劣る点です。
そのため、雨水が中への侵入、外気温の直接的な影響、雨音等の問題があります。
ただし、ご注意頂きたいのですが、このデメリットは、あくまでもサンルームと比較してのことです。
もう少し詳しく解説していきます。
まず雨水の問題ですが、テラス囲いであっても、よほどの豪雨出会ない限り、通常の雨風であれば、全く問題ありません。
雨の日でも、そこで洗濯物も干せますし、子供やペットを遊ばせることは、全く問題ありません。
次に、外気温の影響ですが、ここは、夏の暑さ、冬の寒さの影響は大きく、夏は暑く、冬は寒くなりやすいです。
気密性が劣ることで、外気温の影響を直接受けるためで、ここは、冷暖房やストーブを設置する等、何らかの対応が必要です。
ただし、テラス囲いを、主に洗濯物を干す場所として使うだけで、そこで長時間くつろぐことがなければ、こういった対応も不要かもしれませんが。
そして、雨音の問題ですが、テラス囲いの屋根材によく使われるポリカーボネートだと、厚みのあるガラスに比べると、雨音が少し気になるかもしれません。
以上が、テラス囲いのデメリットですが、あくまでもサンルームと比較してのことであり、通常の使用は、ほぼ問題ないです。
そこをご理解頂いた上で、デメリットについてお考え頂ければと思います。
以上、テラス囲いとサンルームの違い、特徴について、さらに、それに関連し、メリット、デメリットについても解説しました。
ここで、それらを踏まえ、結局、テラス囲いを選ぶべきなのは、どういったケースがいいのかを、お話したいと思います。
ここまでお読み頂ければ、テラス囲いのサンルームとの違い、サンルームと比較してのメリット、デメリットをご理解頂けたと思います。
それでは、あなたは、テラス囲いとサンルームのどいちらを選びますでしょうか?
中には、どちらにすべきか、迷われている方もいると思いますが、ここで、テラス囲いを選ぶべきケースについてお話したいと思います。
洗濯物を干す場所として使いたい、一時的に子供を遊ばせたり、ペットと遊んだり、ちょっと日向ぼっこしながら読書したり、お茶を楽しむ場所として使うのであれば、間違いなく、テラス囲いを選ぶべきです。
それ程コストもかけたくないし、手軽に日当たりよく、半屋外の気持ちのいい空間を手に入れたいという方であれば、テラス囲いは、間違いなくおすすめです。
その空間をリビングの延長として使いたい、そこで長時間、居室と同じ感覚で快適に過ごしたいとか、お客様をおもてないしたいとか・・家の一部の部屋として使いたい方は、サンルームを選ぶのがいいと思います。
いずれにしても、どちらを選ぶべきかを、専門家にも相談されるといいと思います。
あなたが、その場でどういったことをやりたいのか、費用も含め、できる限り具体的にお話し、相談されるといいです。
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以上、テラス囲いについて、様々な点から解説しました。
それでは、最後にまとめです。
テラス囲いについて、いろいろ解説しましたが、一番重要なことは、まずは、テラス囲いとサンルームの違い、それぞれの特徴を、しっかり理解することです。
単に、価格が安く、施工期間も短く、手軽に設置できるからと、安易にテラス囲いを選ぶのは危険です。
本記事で解説した、テラス囲いのメリットだけでなく、デメリットもよく理解した上で、進めるようにしてください。
テラス囲い、サンルームは、どちらも自然光が入り、明るく開放的な気持ちのいい場所です。
この空間があるだけで、暮らしに変化が生まれ、何倍も豊かな気持ちになれます。
ぜひ、本記事を参考に、あなたに合った、理想的なテラス囲い、サンルームを作りあげてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表
経営するRCマンション、平屋ガレージハウス等、複数の賃貸物件について、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
リフォームは、室内のクロス、床、天井といった小規模なものから、屋根や外壁をリフォームする大規模修繕の経験もあります。
また、自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験もあります。
そういったリフォームや家づくり経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。
リフォームや家づくり等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。
記事更新:
■よりわかりやすくするために、テラス囲いのメリット・デメリットの記事を大幅に修正を加えました。(2023/6/14)