擁壁工事の費用、価格の金額の目安は?

擁壁工事の費用、価格の金額の目安は?

 

擁壁工事の費用、価格の金額の目安は?

2019/04/01  更新:

 

 

 

 

村上悠です。
経営する賃貸物件の空室時に各部屋のリフォームを行い、さらに大規模修繕を行ったことがあります。
リフォームに関しては、何度も行ったことがあり、かなり経験があります。
その経験をベースに記事を書こうと思います。

 

今回は、擁壁工事の費用・価格について取り上げます。
擁壁工事をお考えの方には、参考になる内容です。


 

 

擁壁工事の費用も気になりますが・・
そもそも擁壁工事とは、どんな工事の内容なのかも気になります。


 

後程、詳細に解説しますが・・
擁壁工事は、擁壁を設置する場所の地盤、立地等の条件に応じて、設置する擁壁を決め、作業を進めます。

 

その擁壁工事の費用・価格は、大きくは2つの要因で、金額は大きく異なります。

 

1つの要因としては・・
設置する擁壁の種類はどうするのか?

 

2つ目の要因としては・・
擁壁を設置する場所の地盤、立地等に応じた擁壁工事の内容(工程、作業の流れ)はどうするのか?

 

そこで、擁壁工事の費用・価格を、その金額決めに大きく影響する、この2つの要因にもふれながら、詳細に解説したいと思います。


 

擁壁工事の費用・価格の金額決めに大きく影響する2つの要因
■設置する擁壁(その種類も)
■擁壁を設置する場所の地盤、立地等に応じた擁壁工事の作業の流れ、工程

 

 

さらに、高い費用をかけてつくる擁壁が、どれくらいもつものか気になりますよね。
ここではコンクリート擁壁の耐用年数についても解説します。

 

そして、最後に擁壁工事を行う際の注意点として、起こり得るトラブルについてもお話します。

 

 

本記事の内容:

  • 擁壁工事の価格、費用の金額が決まる仕組みについて
  • 施工業者の正しい選び方について
  • 擁壁工事の作業工程について
  • 擁壁工事における注意すべき点について

※擁壁工事について、主に以上の4点について学べます。

 

 

 

 

本記事は、擁壁工事をお考えの方には、きっと参考になると思います。
最後までお付き合い、よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

そもそも擁壁とは?

 

 

 

そもそも、擁壁工事の擁壁が何なのか、よくわからない方も多いと思います。
まずは、擁壁とは何か?その解説からはじめます。


 

 

擁壁とは、高低差を地面に設ける際に、その崖となる土の斜面が崩壊するのを防ぐために設計・構築される壁状の建造物のことです。

 

例えば・・道路と敷地に高低差があるとします。
仮に1mの高低差であれば、「高さ1mの擁壁」、4mであれば「高さ4mの擁壁」ということになります。

 

この擁壁、実は、トラブルや事故の原因になる危険性があります。
例えば、隣の住宅と大きな高低差があり、境界に擁壁が設けられているとして、その擁壁が、土の荷重、雨水の水圧、建物の荷重も加わるなど、何らかの原因で崩れた場合、れにより建物が傾いたり、倒壊するリスクがあります。

 

こういった危険性を完全に回避するために、擁壁は、その場の状況に応じて充分な強度のある擁壁でなければなりません。

 

 

 

 

 

擁壁のある家の建て替えをお考えの方、現在お住いの土地の擁壁の修繕・補強・やり直しを検討されている方、特に予定はなく、そのまま擁壁のある土地に住み続けようとお考えの方、さらには擁壁のある土地や戸建ての購入や売却を検討されている方、全ての方に、次の2つの記事は、ぜひお読みいただければと思います。

 

関連記事:

 

擁壁のある土地は、その擁壁の安全性を常に確認しておく必要があります。その安全性をどのようにチェックするのか、詳細に解説しております。→「擁壁のある土地は要注意!後悔しないための2つのチェックポイントとは?

関連記事:

 

擁壁のある土地を売る際に最も注意すべき点を解説します。特に他人が所有する隣接擁壁には注意が必要です。→「他人が所有する擁壁に接する土地が売れないって本当?その理由を解説!

 

 

 

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擁壁の種類(コンクリート擁壁・RC擁壁と間知ブロック擁壁)とは?

 

 

 

次に、擁壁にはどんな種類があるのかを解説します。


 

 

擁壁の種類は、様々なものがありますが、大きくはコンクリート擁壁・RC擁壁と間知ブロック擁壁の2つにわけることができます。
現在では、1つ目のコンクリート擁壁、RC擁壁が一般的に、よく使われます。

 

コンクリート擁壁・RC擁壁

コンクリート擁壁、RC擁壁は、様々な工法で設置されます。
このコンクリート擁壁・RC擁壁は、垂直に建てることができるので、土地の有効活用に向いていますが、費用、価格は高いです。

 

 

 

 


左からL型擁壁、逆T型擁壁、逆L型擁壁で、最も多く最も多く使われるのがL型擁壁です。

 

こちらは、重力型擁壁です。

 

いずれの工法の型のコンクリート擁壁、RC擁壁も、水抜きは必須となります。

 

間知ブロック擁壁

間知ブロック擁壁は、ブロックを使って設置される擁壁です。
この間知ブロック擁壁は、擁壁が斜めになるため、土地が狭くなり、有効活用には向いていませんが、費用、価格は安いです。

 

 

 

住宅地などの高低差の大きい場所に設けられているケースが多いです。
一定の基準を満たしていれば高さ5mくらいまでの擁壁を設置することが可能で、水抜き穴の設置が必須です。

 

 

 

撮影:2020年3月20日

 

こちらの写真は、工事が完了して間もない「関知ブロック擁壁」です。
町田市のとある住宅街を散策中に、立派な擁壁を見かけましたので、ご紹介します。

 

関知ブロック擁壁は、基礎を斜めに打設し、傾斜をつけながらブロックを積むため、擁壁の面が斜めになります。
こちらの写真の擁壁も斜めになっているのが、よくわかると思います。
このように擁壁が斜めになるため、土圧が分散され、構造的に強いというメリットがあります。

村上悠

2020/4/1

 

 

 

大谷石積み擁壁

1950~60年代に多く施工された、大谷石で作られた擁壁。
この擁壁は、風化や劣化が激しく、現在の建築基準法に適合していない「不適格擁壁」です。
建て替えなどの対策が必要となります。

 

 

空石積み擁壁

石やコンクリートブロックを積み上げただけの簡素な擁壁で、造園用など高低差の小さい所に設置されることがあります。
この擁壁は、強度が弱く危険で、現在の建築基準法に適合していない「不適格擁壁」です。
1.5m以上の高い擁壁は対策が必要です。

 

 

二段擁壁

既存の擁壁の上にコンクリートブロックやコンクリートが設置されているのが、二段擁壁です。
この擁壁も強度に問題がある、「不適格擁壁」なので、対策を講じる必要があります。

 

 

不適格擁壁についての注意点とは?

 

中古の住宅を購入する際に、その土地に擁壁がある場合は、その擁壁が、建築基準法上の問題ないものなのかを、よ~く確認するようにしてください。
その擁壁が、現在の建築基準法に適合していない「不適格擁壁」の場合は、購入した後、かなりの金額をかけて擁壁工事を行う必要があります。
なので、その前提で、中古住宅の価格交渉をする必要があります。

 

さらに、もう1点注意すべき点があります。
それは、隣の家との境界線が、どこにあるのかを確認することです。
境界線の位置によって、その擁壁が、どちらの所有物なのかが異なってきます。
擁壁を新たに建てる際の、費用の負担とか・・いろいろな事に影響しますので、この境界線については、よく確認しておくことが重要です。

 

 

 

 

撮影:2020年1月31日

 

この写真は、先日、街歩きで撮影したものです。

 

以前から気になっている土地で、もう数年もの長い間、売地のままなんです。

 

おそらく、この土地に家を建てるとなると、擁壁をつくる必要があり、土地が広いので、その擁壁の費用が高く、それがネックで、ずっと売れ残っているのだと思います。

 

本記事を読まれればわかると思いますが、擁壁は、状況によってかかる費用の金額が異なります。

 

この土地の場合、高さもあり、土地も複雑化しているので、擁壁の費用は、高いと思います。

 

村上悠

2020/2/1

 

 

 

 

 

 

「不適格擁壁」について、補足説明します。

 

重要なポイントなので、ここは、よく理解するようにしてください。

 

擁壁は、高さが2mを超えるものを設置する場合、建築基準法に基づき、役所への確認申請が必要となります。

 

擁壁をつくる際に確認申請が必要なら、そもそも、現在の建築基準法に適合していない「不適格擁壁」は、存在しないのでは??

 

こう不思議に思われた方も多いと思います。

 

しかし、実際は、不適格擁壁は、かなり多く存在します。

 

なぜ不適格擁壁が、数多く存在するのか、その理由は2つあります。

 

1つ目の理由は・・

 

それは、この法律が制定される前につくられた、古い擁壁の場合です。

 

そもそも確認申請をしていない擁壁なので、安全性が疑わしい非常にリスクの高い、不適格擁壁である可能性があるわけです。

 

実際、こういった擁壁は、多く存在しています。

 

役所に問い合わせることで、擁壁をつくった当時に確認申請がされているかどうか確認できます。

 

擁壁のある不動産物件を購入される際には、事前に役所に確認するといいです。

 

不適格擁壁が存在する2つ目の理由は・・

 

高さが2mを超えない擁壁は、2mを越えていないので、建築基準法に基づく確認申請は不要です。

 

法律上擁壁をつくるにあたって確認申請の義務がないため、施工業者次第ということです。

 

いい加減な業者が工事をすると、安全性が疑わしいリスクの高い擁壁になるかもしれないということです。

 

また、「増し積み擁壁」にも注意が必要です。

 

既存の擁壁に、さらに擁壁をつくってしまうもので、増積み擁壁といい、危険です。

 

ひどいケースだと、二段擁壁にさらに増積みした擁壁を見かけることがあります。

 

地震時に危険ですし、宅地が沈下するリスクも高く、とても危険庵擁壁です。

 

このような擁壁は古い擁壁に対して、設計当初想定していなかった土圧がかかることになリ危険です。

 

こういった増し積み擁壁は、見ると、古い擁壁と新しい擁壁の境目がはっきりと分かります。

 

最悪の場合、崩壊の可能性もあるので、注意が必要です。

 

 

あなたが、擁壁を建てる場合には、建築基準法の基準を満たした、安全な擁壁を建てることが重要です。

 

そして、もし、擁壁のある不動産物件を購入する場合には、擁壁をつくった当時に確認申請がされているかどうか確認することが重要です。

 

村上悠

2020/7/8

 

 

 


擁壁工事にかかる費用、価格の目安(平米単価)は?

 

 

 

 

いよいよ本題の擁壁工事の費用、価格の話にはいりたいと思います。


 

 

擁壁工事にかかる費用、価格は、擁壁の種類、擁壁の設置面積、さらに、擁壁を設置する地域、地盤、立地等によって、金額は大きく異なります。

 

まず、擁壁の種類に応じた費用、価格についてです。
一般的に、間知ブロック擁壁の方が、コンクリート擁壁・RC擁壁より、費用、価格は安いです。

 

次に、擁壁の設置面積ですが、当然、擁壁の設置面積が大きければ大きいほど金額は高くなります。
例えば・・
土砂の流入等、災害リスクの高い土地であれば、擁壁を高くする必要があります。
擁壁が高ければ高いほど、擁壁の設置面積は広くなりますので、費用、価格も高くなります。

 

さらに、擁壁を設置する地域、地盤、立地等によっては、擁壁工事の費用、価格が高くなります。
例えば・・
災害リスクの高い地域、であれば、当然、より頑丈な擁壁が必要になり、その分、費用、価格は高くなります。
また、地盤の弱い立地で擁壁をつくる場合は、押さえ盛り土で基礎を補強する等の工事も必要になるので、どうしてもその分、費用、価格は高くなります。

 

このように、擁壁工事の費用、価格は、様々な要因で、金額は大きく違ってきますので、事前に予算を組むのが難しいですが・・
擁壁工事の費用、価格の目安は、1㎡当たりの単価、4万円~5万円程度とみておけばいいと思います。

 

※ 擁壁を設置する状況によって金額は大きく異なるので、あくまでも目安の金額です。
一般的には㎡単価の目安を3万円~5万円を設定している施工業者が多いのですが、中には、単価3万円~13万円と、かなり幅をもって設定している施工業者もいて、バラツキがあります。

 

㎡単価だとわかりずらいと思うので、一般住宅のケースにおきかえてみます。
例えば・・10メートル×16メートルの土地、約48坪だとします。
その10メールのところに、3メートルの擁壁をつくるとします。
この場合、擁壁の面積は30㎡になりますので、擁壁工事の費用、価格は、安くて約90万円~高いと約390万円もします。
擁壁工事の費用、価格は、高額になることが多いです。

擁壁工事の相見積もりをとるには?

 

 

 

これからお話する見積もりは、本当に重要なポイントです。

 

ぜひ、擁壁工事を成功させるためにも、よく理解するようにしてください。


 

 

擁壁工事の費用、価格の相場を知るには、相見積もりをとり、各社の見積もりを比較検討するしかありません。

 

しかし・・擁壁工事は、かなりわかりずらく厄介です。
なぜなら、擁壁の種類、設置面積、地域、地盤、立地等、様々な要因により、費用、価格の相場が大きく異なり、わかりにくいです。
さらに複雑なのは、全く同じ条件であっても、施工業者によって、擁壁工事の費用、価格が、異なるということです。

 

このような擁壁工事を確実に成功させるには、どうしたらいいのでしょうか。
相場からみて、リーズナブルな費用、価格で、そして最適な工事内容で、施工してもらうには・・どうしたらいいのでしょうか?

 

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そして、各社の見積もり内容を、徹底的に比較検討することが、確実に成功するためのポイントです。

 

擁壁工事の費用は、施工業者によって、本当に金額がバラバラです。
まずは、見積もりをとり、費用の相場をつかむことが重要です。
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擁壁工事を、ぜひ、成功させてください!!

 

 

 

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コンクリート擁壁・RC擁壁の工事の作業工程とは?

 

 

 

 

それでは、擁壁工事の費用・価格の金額を決めるのに、大きく影響する擁壁工事の作業工程、流れについて解説します。


 

 

ここでは、擁壁の中で一番多いコンクリート擁壁・RC擁壁について、工事の作業工程を簡単にお話しておきます。

 

工程1(準備)

現場での工事をスタートする前に、測量・構造検討・設計などの作業を行います。
さらに、許認可関係の業務も行い、工作物確認申請・宅地造成の許可を事前に取得します。(必要な場合)

 

 

工程2(既存の擁壁の取り壊し)

いよいよ、現場での工事スタートです。
まず既存の擁壁の取り壊しからです。
そして、掘削作業も進めていきます。

 

 

 

工程3(床付け作業で掘削完了)

掘削した地盤面を水平に掘り揃え(→床付け面)、掘削完了。
掘削で発生した土は、宅地内に仮置きするか、ダンプトラックで現場外に搬出し処分。
さらに、このタイミングで隣地の土地が崩れないように、山留め作業を施工。

 

工程4(基礎砕石)

その床付け面の土の上に、基礎砕石を20cm程度をおき、締固めます。

 

 

 

 

工程5(コンクリート打設)

基礎砕石の上に構築される構造物の墨出し作業を行うために、数㎝の厚さでコンクリートを打設。
このコンクリートは、後で打設する基礎コンクリートと基礎砕石が混ざることを防ぐ目的もあります。
(混ざることで、基礎コンクリートの品質が低下するので)

 

※墨出し作業とは?
建築工事において、仕上げ工事の前に、建物の柱の中心線や床・壁の仕上げ面の位置など、工事の基準となる線を構造体などにしるすこと。

 

工程6(基礎の鉄筋組立)

基礎の底版部分に鉄筋を組み立てます。
そこにコンクリートを打設することで、コンクリート中に埋め込む鉄筋が、引張力の弱いコンクリートを補強します。

 

 

 

工程7(壁部鉄筋組立)

壁部分の鉄筋を組み立てます。
工程6と同様、そこにコンクリートを打設することで、コンクリート中に埋め込む鉄筋が、引張力の弱いコンクリートを補強します。

 

工程8(基礎にコンクリート打設)

工程6の底版部分にコンクリートを打設します。
コンクリートミキサー車から直接コンクリートを打設するか、土地の形状よっては、ポンプ車を使い、コンクリートを打設します。

 

工程9(足場組立)

高いところでの作業になるため足場を組み立てます。
擁壁が高い場合には、鉄筋組立の前に足場を設ける場合もあります。

 

 

 

工程10(型枠組立)

壁部の型枠を組み立てます。(その中にコンクリートを流し込む木枠です)
この型枠組立と同時に、擁壁に必須の水抜きの穴を設けるため、水抜きパイプ配置します。

 

 

工程11(壁コンクリート打設)

工程7の壁部にコンクリートを打設します。
通常、直接ミキサー車からコンクリートを流し込めないので、コンクリートポンプ車でコンクリートを流し込みます。

 

工程12(型枠の取り外し)

いよいよ、コンクリートの養生期間経過後、型枠を取り外します。
※養生期間とは・・
コンクリートが一定の強度まで固まるのに要する日数のこと。
足場、型枠を取り外し、さらに不要な資材、残材も搬出します。

 

工程13(止水コンクリート)

一番下段の水抜きパイプの下まで土を埋戻し、止水コンクリート(雨水受け)を設けます。

 

工程14(埋戻し・裏込め砕石)

擁壁背面に土を埋戻しながら、壁沿いに幅30cm程度で裏込め砕石を埋めて行きます。
これにより、雨水がスムーズに水抜きパイプに流れるようになります。

 

※裏込め砕石とは・・
雨水などが浸透し水抜きパイプに流れるようにする排水層のことです。
裏込め砕石の代わりに、透水マットが使われることも多いです。

 

工程15(階段設置)

階段の下に、ライフライン(水道・下水・ガス)が敷設されるケースが多いです。

 

これで、ようやく、コンクリート擁壁・RC擁壁は完成です。
ここまで徹底した作業を行う必要があるため、擁壁工事の費用、価格は、高額になるケースが多いです。

 

 

 

 

 

コンクリート擁壁の耐用年数はどれくらいなのか?

 

 

 

高い費用をかけて行う擁壁工事ですが、その擁壁が、どのくらいもつものなのか、気になりますよね。
擁壁にもいろいろな種類がありますが、ここでは、人気のコンクリート擁壁についての耐用年数について解説します。

 

擁壁に使うコンクリートの耐用年数から考え、おおよそ、コンクリート擁壁の耐用年数は30年~50年と、かなり幅があります。

 

この30年~50年は、あくまでも目安です。

 

擁壁の厚さや、擁壁の設置されている場所の環境(土圧地下水)によって、耐用年数は大きく変わります。

 

擁壁の厚さについて

当然ですが、より厚くて丈夫な擁壁の方が、耐用年数は長いです。
手抜き工事で擁壁の厚さがうすいものは、耐用年数も短くなります。
擁壁を設置する場所の環境に応じて、適切な厚さの擁壁をつくる必要があります。
いい加減な施工業者に工事を任せると、とんでもないことになるので注意が必要です。

 

 

土圧について

土圧は「どあつ」と言い、地盤内の土による圧力のことで、擁壁の耐用年数にも大きく影響します。
擁壁は、高低差を地面に設ける際に、その崖となる土の斜面が崩壊するのを防ぐために設計・構築される壁状の建造物のことです。
土圧とは、この擁壁の裏にある土による圧力のことです。
この土圧を正確に計算し、それに対応できる擁壁をつくる必要があります。
計算した土圧が間違っていた場合、擁壁が倒れるなんて事故ににもなるので、擁壁工事にとり、土圧の計算は極めて重要です。

 

土圧は水圧と異なり、計算が難しいです。
擁壁工事の実績豊富な信頼できる施工業者に依頼するようにしましょう。

 

地下水の排水について

擁壁の裏側には、雨水などによる地下水が溜まります。
その地下水は、擁壁がコンクリートなので、自然には外に排出されることはありません。
このまま放置しておけば、擁壁の裏は、地下水でいっぱいになり、その結果、擁壁を劣化させることになります。
あまりにもその地下水の量が多いと、その圧力で、擁壁が倒壊するなんてことも。
そういったリスクを回避するために、擁壁の裏の地下水を排水させるための施工が必要です。
水抜き穴を設けたり、擁壁の上部付近の雨水が地盤への浸透しにくい施工を施す必要があります。
この排水をいかにスムーズに行えるかが、擁壁の耐用年数に大きく影響します。

 

以上がコンクリート擁壁の耐用年数に影響を与える主な点ですが、それ以外にもまだあります。

 

コンクリートは、繊細で、温度や湿度の影響を受け、伸縮します。
気温の変化が激しい場所、湿気の高い場所は、クンクリートがひび割れたりもします。
こういった環境も、コンクリート擁壁の耐用年数に大きく影響します。

 

 

耐用年数の長い、しっかりした擁壁工事を行うには、こういった事に全て対応する必要があります。
擁壁工事で実績豊富で、信頼できる施工業者を見つけ依頼するが重要です。

 

 

お話した通り、擁壁には耐用年数があります。

 

どんなに日頃から定期的な点検や維持管理をしていたとしても、いずれ、擁壁は劣化します。

 

そして、いつかは、やり直しが必要になります。

 

その際の参考になりますので、次の記事も、ぜひお読み頂ければと思います。

 

関連記事:

 

擁壁のやり直しは、既存の擁壁を解体、撤去、新しく擁壁を造る等、本当に大変です。本記事では、作り直すべきか否かの判断ポイントとその費用について解説しています。→「擁壁のやり直しをすべきか?その判断ポイントと費用は?

 

 

 

 

 

擁壁工事に関係するトラブルとは?

 

 

 

最後に、擁壁工事でよく、生じるトラブルについてお話しておきます。

 

それは、隣家との間で起こるトラブルです。

 

当然ですが、擁壁が公道に面している場合は問題ないのですが、擁壁を隣家との境界に設ける場合に、トラブルは起きます。

 

 

境界をめぐるトラブル

 

擁壁の一部が、隣家の越境してしまった場合です。

 

擁壁の基礎(地面の下なので見えない)が境界を越えていたり、擁壁の一部が越境していたり、又は境界線上に設置されてしまった場合です。

 

例えば、敷地内に擁壁の基礎が侵入している場合、建てる事ができる家の大きさに影響がでたりしますので、大きなトラブルになります。

 

擁壁が敷地内にあることで、土地面積が大幅に減少してしうケースもあったりし、擁壁の土地への影響は大きいので注意が必要です。

 

こういったトラブルを避けるには、擁壁を、擁壁の基礎も含め全て、敷地内につくるか、そうでない場合は、隣家とよく協議し合意した場所に設置することが重要です。

 

ちなみに、仮に、擁壁を自分の敷地内につくったとしても、安全上の理由から、取り壊しや撤去などを行うことはできません。

 

一度、擁壁をつくると、修正は、ほぼ不可能なので、慎重に擁壁工事は進めましょう。

 

 

修復工事の費用の負担をめぐるトラブル

 

擁壁は地盤が崩れることを防ぐ目的で設置される構造物です。

 

その擁壁に亀裂がはいったり、何らかの劣化が認められた場合は、事故を未然に防ぐためにも、修復工事が必要です。

 

そのまま放置し、最悪、擁壁が崩れた場合、上の土地に住んでいる人の家屋が倒壊したり、下の土地の人は土砂災害にあうことも。

 

一般的に、擁壁の補修工事の費用は高く、擁壁の所有者だけで、その費用を負担することが難しい場合があります。

 

だからといって、修復せず、そのまま放置というのは、お互いに危険があります。

 

修復費用をめぐるトラブルは、結構、多いです。

 

こういったトラブルにならないよう、修復費用の負担については、事前に、隣家の方とよく、話し合っておくことが重要です。

 

 

擁壁工事を行う前に、擁壁の設置場所、その所有権、管理責任、またその修復費用が発生した場合の費用負担など、協議し決めておくことが重要です。

 

こういったトラブルは、擁壁を設置した直後ではなく、10年、20年経って起こることが多いので、できるだけ、隣家と協議し決めたことは、書面で残しておくといいです。

擁壁工事のまとめ

 

 

 

以上が、擁壁工事の費用、価格についてです。

 

さらに、今回は、それに関連し、擁壁工事を行うにあたり、知っておくべきこともできる限り、お話しました。


 

 

ありがとうございます。

 

これまで、擁壁工事について、あまり知りませんでしたが、今回、よ~くわかりました。

 

擁壁工事について、具体的にイメージできるようになりました。


 

 

最後に、擁壁工事の費用・価格について、まとめます。


 

 

繰り返しになりますが、擁壁工事にかかる費用、価格は、結構、高額になるケースが多いです。

 

これから擁壁を建てる方は・・
ここでお話したことに注意しながら、ぜひ、擁壁工事を成功させてください。

 

■擁壁工事は、擁壁を設置する場所の地盤、立地等の条件に応じて、設置する擁壁を決め、擁壁の設置作業を進める。

 

■その擁壁工事の費用・価格は、擁壁を設置する場所の地盤、立地等に応じて決まる(1)設置する擁壁の種類(2)擁壁工事の内容(工程、作業の流れ)により大きく異なります。

 

擁壁工事の施工業者の選定、その施工業者と話をする際には、ぜひ、この2つの点を意識するといいと思います。

 

ここまでやれば、擁壁工事は、きっとうまくいくはずです。

 

 

 

なお、これから中古住宅、土地を購入される方ですが・・
あらたに擁壁工事が必要となると、かなりの金額の費用がかかりますので、擁壁の存在については、くれぐれもご注意ください。

 

・そもそも擁壁があるのか否か?
・仮に擁壁があるのであれば、強度等、現在の基準で問題ない擁壁なのか、それとも不適格擁壁なのか?
・さらに、隣の土地との境界線がどこにあるのか?

 

この3点について、事前によく確認した上で、進めてください。
ぜひ、中古住宅、土地の購入を、ぜひ成功させてください。

 

今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

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著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表

 

経営するRCマンション、平屋ガレージハウス等、複数の賃貸物件について、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
リフォームは、室内のクロス、床、天井といった小規模なものから、屋根や外壁をリフォームする大規模修繕の経験もあります。
また、自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験もあります。
そういったリフォームや家づくり経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。

 

リフォームや家づくり等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。

 

著者のプロフィール情報

 

記事更新:
■擁壁工事を建築基準法の観点で何に注意をすべきなのかを補足記事をアップしました。(2020/7/8)