村上悠です。
経営する賃貸物件で空室時のリフォーム、大規模修繕を行ったことがあります。
その経験をベースに記事を書こうと思います。
あなたは、巾木とは何かご存知ですか?
多くの方は、何なのか・・よくわからないと思います。
この読み方すら知らないという方も、結構、いたりします。
ここで巾木について、簡単に説明しておきます。
巾木は、「はばき」と読み、「幅木」と言うこともあります。
部屋の壁と床の間、壁と床の境目に設置される木製やゴム製の見切り材、家の内装に使う細長い帯状の部材のことです。
こちらの画像にあるのが巾木です。
ああ・・これが巾木なのかと納得されたと思います。
誰もがいつも目にしているもので、あなたも、毎日、見ているはずですが、そもそもこれが巾木だと、皆さん、認識すらしていません。
今回、そんな巾木について、その種類、役割・・などなど徹底解説したいと思います。
さらに、巾木の素晴らしい効果についてもお話します。
この巾木は、その見せ方により、部屋の雰囲気をガラッと変えることができ、巾木をうまく活用することで、部屋をオシャレに激変させることができます。
今後、家をリフォームしたり、建築したりするときに、ここで学ばれた巾木が参考になれば幸いです。
それでは、はじめたいと思います。
最後までよろしくお願いします。
それでは、巾木の種類について解説します。
巾木は、大きく2種類に分けることができます。
1つが、木製の木巾木(もくはばき)、そしてもう一つが、ソフト巾木です。
それぞれ木巾木、ソフト巾木について、比較しながら解説します。
※さらに、アルミ製の巾木もあります。
巾木 | 素材 | 見た感じの外観 | 施工方法 |
---|---|---|---|
木巾木 | 木製の巾木で、成型材・無垢材で作られたものや、天然木をカットして作ったものがあります。 |
巾木に厚みがあり、上部は角を落とし丸みがあるのが特徴です。
巾木の表面には細い溝があり、巾木を固定する釘を目立ちにくくする役割があります。 |
巾木にボンドを付け、壁に貼り付けた後、溝の部分に釘を打ち固定します。
出隅や入隅は幅木をカットし突き合わせるようにして施工します。
基本的に巾木の1本の長さが4mになるので、搬入が大変です。 |
ソフト巾木 |
薄く、柔らかい塩化ビニルで作られた巾木です。 |
巾木は薄く、壁面にきれいに収まるように緩やかなカーブが付けられているのが特徴です。
床面に沿うようにアールがつけられた、ホコリや水分の侵入を防ぐものもあります。 |
壁面に巾木の巾に合わせてボンドを塗り、そこへソフト巾木を貼り付け、ローラーなどで圧着します。
出隅や入隅などはソフト巾木を折り曲げ、カットすることなく施工できます。
ソフト巾木は、90cm単位なので運搬も容易で、扱いやすいです。 |
※価格は、木巾木よりもソフト巾木の方が安いです。
■通常、巾木は、床材と同じものを選ぶことが多いです。
床がクッションフロア等の塩化ビニル系の場合は、ソフト巾木を、 フローリング等の木質系の床であれば、木巾木を選択するケースが多いです。
■木巾木は、湿気を吸いやすく、湿気によるゆがみや膨張が生じることがありますが、ソフト巾木は、湿気の影響は全く受けません。
これにより、湿気の多い場所では、ソフト巾木を選びます。
逆に、湿気が少ない場所であれば、木巾木、ソフト巾木、どちらでも問題ありません。
■ソフト巾木は、施工が簡単なので、DIYで巾木を設置する場合には、ソフト巾木を選ぶといいです。
ちなみに、ソフト巾木はカッターと接着剤だけで施工が可能で、女性でも簡単に扱えます。
次に、そもそも巾木の役割は何かについて解説します。
巾木を・・なんとなく部屋の装飾、デザイン的な目的で設置するもので、インテリアのパーツと思われている方が、結構、多いです。
確かに、巾木により、部屋の雰囲気は変わりますし、うまく巾木を活用することで、部屋をオシャレに変えることも可能です。
しかし、この巾木には、重要な役割が大きく2つあります。
まずは、こちらの画像をご覧ください。
左が、キズついた巾木で、右がそのキズを修復した巾木です。
このように壁と床の境目にある巾木は、場所柄ダメージを受けやすいのです。
例えば掃除機をかける時です。
掃除をしている最中、掃除機のノズルの先端が、ゴツゴツ強く当たってしまい、キズつけ、ダメージを与えることって、よくありますよね。
壁の床に近い下の部分は、特にそのダメージのリスクが高いです。
このようなダメージを、壁と床の境目にある巾木が、壁の代わりに吸収してくれます。
つまり、巾木は、壁へのダメージを与えることを防いでくれるわけです。
ちなみに、ダメージを受けた巾木は、その部分を交換するだけで済みます。
しかし、壁が汚れたり、キズつき、破損してしまうと、その補修は費用もかかるし、作業は大変です。
このように、巾木は壁を守るという重要な役割があります。
2つ目の巾木の役割は、壁と床との緩衝材になるという役割です。
壁と床の間には、実はわずかに遊びとなる隙間が設けられており、こうすることで、地震などで床や壁が多少動いたとしても、うまく力を逃がす事ができるのです。
また、この隙間があることで、内装工事がやりやすく、効率アップするというメリットもあります。
巾木があることで、下地の固定ビスやクギが見えないように、簡単に施工することができ、端部の施工がやりやすいということです。
さらに巾木は、このような壁と床の間の遊び、隙間をうめるという役割もあります。
いよいよ本題です。
巾木で部屋をオシャレに変える方法について解説します。
巾木の使い方により、その部屋がシックで落ち着いた感じになったり、巾木がアクセントとなり締まった感じになったり、奥行きのある広がりを感じたり・・部屋の印象はガラッと変わります。
リフォームで巾木を変えるだけで、部屋をオシャレな雰囲気にセンスアップできたりもします。
巾木は、様々な素材、色、サイズ、種類がいろいろあり、どの巾木にすればいいのか、本当に迷います。
部屋をどんな感じの空間にしたいのかにより、巾木の選定は異なり、実に奥が深いです。
巾木の選定ポイントについて解説します。
選定ポイントは、ズバリ!2つです。
■一つは、巾木の色をどうするか?
床の色に合わせるのか、壁の色に合わせるのか、黒、白・・にするのか。
■二つ目が、巾木のサイズ(高さ)をどうするか?
小さく、高さのないもにするのか、極力目立たないものにするのか、それとも高さのある存在感のある巾木にするのか。
それぞれ、さらに詳しく解説していきます。
巾木を、黒などの暗い濃い感じの色にすると、その部屋は狭く感じられるようになりますが、部屋がメリハリのある引き締まった感じにもなります。
こちらの画像は、高さのある黒の巾木が使われています、シックで引き締まった感じの部屋です。
逆に、巾木を白い色のもにすると、部屋がスッキリした感じになります。
こちらの画像は、壁の色に合わせ、白の巾木です。奥行きのある、広がりが感じられる、スッキリした印象の部屋です。
ご紹介した黒等の濃い色、壁に合わせた白系の色の巾木以外に、床の色に合わせたナチュラルな木目色の巾木が多いです。
最近増え始めているのが、グレーの巾木です。
床も壁も白系のカラー場合、このグレーの巾木は見栄えがいいです。
グレーの巾木は、床と壁の間を、目立ち過ぎない感じでアクセントとなってくれ、センスがいいです。
ここで、巾木の色選びの重要なポイントをお話しておきます。
巾木の色を、何に合わせるべきかによって、部屋のイメージが大きく変わります。
大きく、壁、床、建具の3パターンがあり、まとめると次の通りです。
こちらも、巾木の色選びの際に、参考にしていただければと思います。
巾木を何に合わせるか? | 部屋の印象は? |
---|---|
壁面 | 巾木を壁面の色に合わせることで、巾木を目立たなくすることができ、そうすることで、空間そのものが広く感じられるようになります。部屋をより広く感じさせたい方には、ぜひおすすめです。 |
床面 | 巾木を床面に合わせるケースも多くみられます。木目のフローリングの場合、同じ色味の巾木にすることで、連続性のある自然なイメージ、温かみのある包み込まれたような印象の部屋になります。 |
建材 | 巾木を建材の色に合わせることで、色の統一感がでて、部屋をおしゃれな雰囲気にすることができます。 |
巾木が濃いカラーで目立ちすぎ、存在感があり過ぎると、そこが強調され過ぎて、何だかうるさく感じ、落ち着かない部屋になってしまうことがあります。
そこで、巾木を、できる限り目立たないものにし、部屋をスッキリした感じにし、部屋をオシャレにするという、巾木の選定の仕方もあります。
サイズが小さく、高さのない、目立たない巾木を使うことで、床と壁の区切りがハッキリしなくなり、メリハリがなくなります。
巾木の存在感を減らし、そのことで、部屋に奥行きがあり、広く感じられ、スッキリした印象になります。
逆に、サイズが大きく、高さのある巾木である場合、床と壁の境界がハッキリとして、巾木が部屋のアクセントになります。
それにより、メリハリのある引き締まった、シックで落ち着いた感じの、オシャレな部屋にセンスアップできます。
どの巾木を使うのが、その部屋にとって一番いいのか・・本当に奥が深く、難しいです。
その分、巾木の選定、リフォームの際に使うのも、面白いと思います。
先程、巾木を、できる限り目立たないものにすることで、部屋をスッキリさせ、オシャレにする方法についてお話しました。
ここでは、究極的に目立たないアルミアングルの巾木についてお話したいと思います。
ぜひ、参考になさってください。
巾木を、できる限り目立たないものにし、存在感のないものにすることで、部屋をスッキリさせ、オシャレにするという、巾木の使い方について、先ほど、お話しました。
確かに、巾木の色を白系にし、サイズを小さいものにすることで、巾木を目立たなくすることはできますが・・でも巾木は見えます。
中には、もっと巾木を目立たなくしたい、部屋をスッキリさせたいという方もいると思います。
そんなこだわりのある方に、ぜひご紹介したい巾木があります。
それは、究極的に目立たない優れものの巾木で、アルミアングルの巾木です。
まずは、こちらの画像をご覧ください。
これはアルミアングルというL字の金物の巾木を使ったものです。
アルミアングルの巾木だと、巾木のでっぱりが無くなり、逆に壁が凹むようになります。
巾木が全く無い、存在しないように見え、部屋がスッキリした感じになります。
アルミアングルの巾木のメリットは、巾木のでっぱりがなくなるので、巾木の上にホコリが溜まるということがなくなります。
細部まで清潔にしたいという、キレイ好きな方には、おすすめの巾木です。
デメリットとしては、アルミアングルそのものの価格が高く、さらに施工が結構大変ということで、その分、価格が高いという点です。
それでは、巾木を変えるリフォーム事例をご紹介します。
ぜひ、参考になさってください。
巾木を変えることで部屋の雰囲気を、ガラッと変え、オシャレにできます。
この巾木は、価格も比較的安いので、安い費用で、部屋のイメージを変えられると、リフォームでも巾木は、よく使われます。
以下にご紹介する通り、リフォームの内装工事では、この巾木(はばき)は、本当によく使われます。
それでは、巾木を変えるリフォームの事例を、いくつかご紹介します。
3LDK全てのフローリングを張り替えるリフォーム事例です。
床だけでなく、巾木も全て交換することで、新築同様にすることができたというリフォームの成功事例です。
クロスの張り替え、フロアタイル張り替え、LEDダウンライト工事等を行ったリフォームの事例です。リビングの1面だけアクセントクロスにし、さらに巾木も変えており、お部屋の雰囲気のセンスアップに成功したリフォームです。
年数が経ち、傷がたくさん付いていたフロアと巾木を新調したリフォーム事例です。予算と工事日数を抑えるため上から重ね張りで施工してます。
■リフォームをしたい場所ごとに、成功ポイントが書かれています。
→失敗しないリフォームのために。リフォームノウハウ満載
以上、巾木(はばき・幅木)について解説しました。
最後に、まとめです。
毎日、何気なく見ている巾木(はばき)が、いかに重要なものなかが、よ~くご理解いただけたと思います。
壁を守る役割、壁と床の緩衝材という役割、さらに部屋のイメージを変えるというインテリアとしての役割、巾木は様々な点で重要です。
うれしいことに、この巾木は、価格が比較的安いです。
安いコストで、部屋をオシャレに変えるために、ぜひ、リフォームで積極的に活用されるといいです。
ここで学ばれた巾木を、リフォームだけでなく、新築にも、ぜひ活用していただければと思います。
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。
実際に使ってみましたが、よかったです。
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著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表
経営するRCマンション、平屋ガレージハウス等、複数の賃貸物件について、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
リフォームは、室内のクロス、床、天井といった小規模なものから、屋根や外壁をリフォームする大規模修繕の経験もあります。
また、自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験もあります。
そういったリフォームや家づくり経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。
リフォームや家づくり等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。
記事更新:
■よりわかりやすくするために、巾木の色選びの3つの重要ポイントを追加しました。(2023/6/13)