村上悠です。
経営する賃貸物件で、空室時の各部屋のリフォーム、さらに大規模修繕を行ったことがあります。
外壁のリフォームに関しては、さらに自宅でも行った経験があります。
その経験をベースに記事を書こうと思います。
今回は、外壁に原色の濃い色を使う際のデメリットについて解説します。
傾向としては、外壁は、濃い色ではなく、淡い色が人気です。
クリーム、ベージュ、アイボリー、白、薄いグレーといった色が、外壁によく使われています。
次の記事の中で、外壁塗装の人気の色について解説があります。
日本の3大塗料メーカーである株式会社アステックペイントジャパンが発表している出荷量データをもとに、人気の色を紹介しています。
この記事からも、濃い色ではなく淡い色が人気なのがよくわかります。
私も、自宅の外壁には、ベージュやアイボリーの淡い色を、使っています。
しかし、中には、こういった淡い色とは真逆の、原色で濃い色を好まれる方もいます。
赤、青、緑・・といった原色です。
色合いがはっきりした強い色で、派手な感じの色です。
今回の記事は、こういった原色の濃い色を、外壁に使う際のデメリット、注意点について解説したいと思います。
このデメリットや注意点から、なぜ、濃い色ではなく、淡い色が好まれるのか、よくわかると思います。
あなたが、外壁リフォームをお考えであれば、どんな色にすべきか、迷われていると思います。
本記事を参考に、あなたが100%満足できる、素晴らしい外壁の色にリフォームしてみてください。
ぜひ、最後まで、お読み頂ければと思います。
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汚れが目立たない外壁の色について解説します。
まず最初に、外壁に濃い色を使った事例をご紹介します。
今回は、濃い色の外壁がテーマですが、濃い色と言っても様々な色があります。
ここでは、光の三原色の赤・緑・青に限定し、その色の外壁の家をご紹介します。
ご存知の通り、原色とは、全ての色の元になる色のことです。
その原色を、外壁に使うケースは、かなり少ないです。
あなたは、なぜ、少ないと思いますか?
それは・・・
次のパートで解説しますが、濃い色を外壁に使うことによるデメリットに関係します。
まずは、光の三原色と同じ色の外壁の事例を、ご覧ください。
ご覧の通り、赤色の外壁は、とにかく目立ちます。
建物の外観を個性的なものし、そのオリジナリティの高さをアピールしたい方には、赤の外壁はおすすめです。
外壁の赤とサッシまわりの白、屋根の側面の白とのコントラストが、おしゃれです。
緑の外壁は、庭の植物等と見た目の相性が良く、ガーデニングの好きな方には、おすすめです。
また、外壁の緑は、和風の雰囲気を醸し出してくれ、和風の家にも合います。
ただ・・こちらの事例は、少し、緑が濃すぎるように思います。
かなり、明るく鮮やかな青の外壁です。
とても爽やかな印象を受ける、実にセンスのいい家です。
こちらもサッシ周り、屋根の側面の白とブルーのコントラストがおしゃれです。
それでは、外壁に濃い色を使うデメリットについて解説します。
外壁に濃い色を使うデメリットは、大きく7つあります。
先程、ご紹介した光の三原色の、赤、緑、青を中心に、解説していきたいと思います。
外壁に濃い色を使いたいという方は、ぜひ、参考にして頂ければと思います。
外壁の色あせは、経年劣化で必ず起きるもので、そこは仕方がありません。
色褪せた外壁は、家が古くなったような印象になり、嫌なものです。
原色に近い鮮やかな赤、緑は、色褪せはしやすいです。
さらに、鮮やかな黄色や紫色も、同じく色褪せがしやすいので、注意が必要です。
明るく濃い色ほど、色褪せによって、鮮やかさが失われた度合いが強くなります。
より色褪せ感が、目立つのが、鮮やかな濃い色です。
ただし、鮮やかな濃い色でも、青は例外です。
青は、紫外線を反射するので、色褪せしにくいです。
ちなみに、太陽光を吸収しにくい白、着色力が高く、色の原子の結びつきが光に分解されにくい特性のある黒も色褪せしにくい色です。
外壁の塗装は、常に紫外線や雨、風にさらされているため、時間とともに劣化していきます。
この劣化とは、色褪せとは異なるもので、塗装がはがれたり、チョーキング現象が起きることです。
外壁を指で触った時に白い粉が、手に付くことがありますよね。
この白い粉は、雨や紫外線によって塗料の中の合成樹脂が分解され、顔料が粉状になって塗装表面に現れたものです。
これをチョーキング現象といい、古い外壁に多く見られるものです。
こういった劣化は、白っぽくなるので、どうしても濃い色ほど、目立ちやすいです。
外壁の汚れが目立たない色に関しては、次の記事で解説をしました。
この記事の通りですが、汚れが目立たない外壁の色は、グレー、ベージュ、アイボリー、クリーム、薄茶色といった色です。
外壁の汚れの多くは、ベージュ、薄茶、グレーといった薄い色、中間色のものがほとんどです。
淡い、優しい色の外壁は、こういった汚れを、目立たなくする、カモフラージュの効果があって、汚れが目立ちません。
こういった色とは真逆の、原色の濃い色だと、どうしても、汚れは目立ってしまいます。
あなたがお住いの街も同じだと思いますが・・
家並みを見れば、おそらく落ち着いた色、例えばベージュや白といった外壁の家が、圧倒的に多いと思います。
そこに、原色で濃い色の鮮やかな赤、緑、青といった外壁の家があれば、かなり目立つはずです。
色の主張が激しすぎて、周囲と調和のとれない、浮いた、違和感のある家になる危険性があります。
最悪の場合、苦情につながる可能性もあります。
街並みに合った家は、それだけで、家が、おしゃれでセンスがいいように見えます。
逆に、街並みに調和せず、浮いた家は、それだけで、家がダサく見えるので、注意が必要です。
外壁は、他の色と合わせる場合、使う色は3色までにするのがいいです。
どんな色と合わせれば、家が、よりセンスよく、おしゃれになるのか、よく検討する必要があります。
さらに、屋根の色、サッシや玄関ドアの色とのバランスも重要です。
原色の鮮やかな濃い色を外壁に使う場合、何色と合わせるべきかが、とても難しいです。
例えば、青は、黒や白との相性はいいですが、茶とは相性が悪いです。
原色の濃い色には、何色が合う合わないが、はっきりしているので、その点、注意が必要です。
一般的にアイボリーやベージュ系の、優しい感じで、淡いホワイトに近い色は、あきない色です。
そういった色とは、真逆の原色の濃い色だと、どうしてもあきられる傾向が強いです。
一般的な外壁の塗り替え時期は10年前後です。
つまり、外壁は、一度塗ると最低でも10年間は、そのままということです。
人の好みによるところも大きいですが、外壁の色選びは、長期的な視点で、よく検討する必要があります。
塗料について、少し専門的な話をします。
どの塗料の色も全て同じで、白色の塗料に顔料(色の粉)を混ぜて作られます。
この顔料(色の粉)の価格が高く、より多くの顔料(色の粉)が必要な色ほど、価格も高くなります。
白の塗料に、混ぜる顔料(色の粉)が少ない、アイボリー、クリーム、ベージュといった色は、価格も安くなります。
逆に、より多くの顔料(色の粉)が必要な、原色の濃い色の赤、青、緑といった色は、価格も高くなります。
次に、外壁に濃い色を使う場合の最も注意すべき点について解説します。
原色に近い、鮮やかで濃い色を、外壁に使うことのデメリットは、前のパートで解説した通りです。
こういったデメリットを承知の上で、それでも、原色に近い濃い色の外壁にしたいという方に、ぜひお伝えしたいことがあります。
最も注意すべき点は、ツヤ消し塗料を使うことです。
鮮やかな濃い色の外壁で、さらに、ツヤのある外壁は、本当に最悪です。
たまに、街で見かけるのですが・・
これ、どう見ても失敗した外壁、家だよねって感じるケースです。
鮮やかな、濃い色の青の家で、外壁がテカテカ光っていたら、最悪だと思いますよね。
ツヤのある外壁は、妙に、テカテカした、実に安っぽい家になってしまうので、注意してください。
必ず、ツヤ消しの塗料を使うようにしてください。
ツヤ(艶)がある色と、ツヤ(艶)のない色を、赤の外壁で比較してみます。
次の画像をご覧ください。
同じ赤の外壁ですが、左がツヤ(艶)なしの赤で、右がツヤ(艶)ありの外壁です。
同じ赤でも、全く印象が異なるのが、おわかりいただけると思います。
左は落ち着いた感じの赤ですが、それに対し、左は、テカテカ光った光沢ある、下品な感じの赤です。
この見本だけでも、かなりの違いを感じると思いますが、これが家全体の外壁にとなると、驚く程、違います。
光沢のある、テカテカした赤の外壁では、間違いなく、周囲の街並みからも、浮いた存在になるはずです。
濃い色の外壁をお考えの方は、ツヤ(艶)なし塗料の外壁を選ぶしょうにしてください。
ちなみに、先程もご紹介した、次の赤の外壁の家ですが、ツヤ(艶)なしの塗料を使っています。
外壁の落ち着いた感じの赤とサッシまわりの白、屋根の側面の白とのコントラストが、本当におしゃれです。
仮に、この外壁がテカテカ光ったツヤ(艶)ありの外壁であったとしてら、かなり印象は異なるはずです。
こんな素敵な家にはならず、失敗したと後悔するはずです。
外壁で失敗すると、家の印象も最悪になり、大変なトラブルになります。
ここは、外壁塗装を依頼する専門業者に、よく相談することが重要です。
ちなみに、次の写真は、先日、街歩きの際に、私が撮影したものです。
(撮影:2021年5月28日)
2階の外壁がグリーンで、1階の外壁が黄色です。
それぞれ原色の濃いグリーン、黄色ではなく、それぞれツヤ(艶)なしで落ち着いた色合いの外壁です。
とても上品で、おしゃれなお宅です。
これが、原色のグリーンと黄色だったとすると、次の画像のようななります。
実際の施工例ではありませんが、1階の外壁、2階の外壁を、この2色であったとして、想像してみてください。
おそらく、実際には、このような外壁の家はないと思いますが・・
かなり下品で、街並みから浮いた存在になるはずです。
当然、おしゃれな家ではありません。
ここ重要なので再度申し上げますが、濃い色の外壁をお考えの方は、ツヤ(艶)なし塗料の外壁を選ぶしょうにしてください。
よろしくお願いします。
外壁の色、風合い等によって、建物の印象が大きく変わります。
どんな外壁にするかは、専門家に相談をしながら、慎重に検討することを、強くおすすめします。
まずは、私もよく使うサービスですが、相談だけなら、成約しなくても、一切無料なので、気軽に、相談されるといいです。
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(1)タウンライフリフォームは、有名大手リフォーム会社との提携に強く、融通が利き対応も早く、(2)外壁パートナーズは、日本で唯一、建築士が運営する外壁塗装一括見積サイトで、(3)ホームプロは、業界最大手のリフォーム比較サイトで、外壁塗装でも信頼度抜群です。
私からワンポイントアドバイスです!!
■外壁塗装の見積りは、他のリフォームと異なり、施工業者に現場を見て頂くだけで、比較的簡単に取得できます。
■立会も不要なケースが多く、多くの見積りを、簡単、手軽に集めることが可能です。
■私の経験上、見積りは多いほど、より安く、より確実に、満足度の高い仕上がりが期待でると思うので、ぜひ、複数のサイトを活用し、できるだけ多くの見積りをとられるといいです。
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表
経営するRCマンション、平屋ガレージハウス等、複数の賃貸物件について、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
リフォームは、室内のクロス、床、天井といった小規模なものから、屋根や外壁をリフォームする大規模修繕の経験もあります。
また、自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験もあります。
そういったリフォームや家づくり経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。
リフォームや家づくり等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。
記事更新:
■「外壁に濃い色を使う場合の最も注意すべき点とは?」の記事に、ツヤ(艶)がある外壁とない外壁を比較する記事を追加しました。(2021/5/27)
■「外壁に濃い色を使う場合の最も注意すべき点とは?」の記事に、ツヤ(艶)がある外壁とない外壁を比較するために、さらに、グリーンと黄色の外壁の施工例(写真も)ありの記事を追加しました。(2021/6/2)