村上悠です。
経営する賃貸物件について、空室時の各部屋のリフォーム、さらに大規模修繕を行ったことがあります。
リフォームに関しては、何度も行ったことがあり、かなり経験があります。
その経験をベースに記事を書こうと思います。
今回は、残土処分について解説します。
残土処分は、外構工事によく発生します。
あなたも、見積もりに、「残土処分 〇〇円」なんて記載があるのを、ご覧になられたことあるのでは?
私もそうですが、この残土処分がなぜ必要なのか・・気になる方が多いです。
しかし、ほとんどの方は、この残土処分が、そもそも何なのかを知りません。
そこで、本記事では、残土処分の残土は何なのか、処分の仕方、残土処分費等について解説します。
お得に、できる限り安く残土処分をする方法についても、お話しようと思います。
わかりやすく、具体例もあげ、解説しますので、ぜひ、お読みいただければと思います。
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それでは、残土処分とは何かを解説します。
まず、残土処分の残土について説明します。
残土とは正式には建設発生土といいます。
残土とは、建築工事や土木工事等(要するに外構工事)で発生する土のことです。
外構工事により構造物をつくる場合、そのほとんどは、地面を掘削し、そして構造物をつくった後に、掘削した際の土で埋め戻しを行います。
その際、構造物がある分、土が余りますよね、その余剰の土を残土(建設発生土)といいます。
現在は、土も限りある資源として有効利用するために、現場で掘削した土を一旦は保管し、これを埋め戻し再利用し、余剰分だけを処分するのが普通です。
この説明でわかりますか・・。
次のパートで、カーポートの外構工事を例に、残土について解説しますので、よくわからない方は、そちらで理解するようにしてください。
この残土ですが、そのままでは埋め戻し等、再利用ができない場合があります。
残土に、コンクリートやアスファルトの塊(コンクリートガラ・アスファルトガラなんて言います)、木くずや汚泥などの産業廃棄物が混ざると、再利用できません。
これら産業廃棄物を取り除かない限り、残土は産業廃棄物として、廃棄物処理法に基づき、処理(有料で)を行う必要があります。
お金を払わいないと処分できないので、かなり厄介です。
残土の説明は以上ですが、理解できましたでしょうか?
次に、どのような場合に、残土が発生するのかを解説します。
カーポートの外構工事について、どのように残土が発生するのかを説明します。
カーポートは、ご存知の通り、柱と屋根からなるシンプルな構造物です。
ここでは、ワイドな大きなサイズのカーポートで柱は4本とします。
掘削は、柱を埋める穴を掘る際に行います。
柱を埋めるための基礎穴を、4箇所穴を掘ります。
縦穴を掘るための特別なショベル(複式ショベル・抱きスコップ)で地面を掘ります。
この掘削作業は、かなりの重労働です。
強度を保つために、柱を埋める穴は、大きいですし、深さも結構必要です。
カーポートに応じて、穴の大きさ、深さは決まっています。
例えば55㎝の深さの穴を掘ると、で、柱1本あたり土のう袋で4~5袋も発生します。
それが4箇所なので、かなりの残土が発生するわけです。
カーポートの場合、柱が建つので、土の埋め戻しは、ほとんどなく、ほとんどが残土になります。
この場合の残土ですが、先程、解説した通り、コンクリートガラ等が混ざると、産業廃棄物になるので注意が必要です。
例えば、カーポートをつくる場所の地面が、コンクリートの場合です。
その場合、穴を掘る前に「ハツリ工事」というコンクリートを割る作業が必要になります。
ここで、コンクリート片が多数発生しますが、これは残土ではなく、産業廃棄物です。
カーポートの柱1本あたり、コンクリートガラが、土のう袋2~3袋は発生します。
残土処分ではなく、産業廃棄物として処理する必要があります。
コンクリートやアスファルトを削った際に発生し、それらを細かく砕いたものについては、現在は再資源化できないかが研究されています。
ちなみに、柱カーポートの場合の、発生する残土とコンクリートガラは、以下の通りです。
カーポートの柱 | 残土 | コンクリートガラ |
---|---|---|
1本 | 土のう袋4~5袋 | 土のう袋2~3袋 |
4本 | 土のう袋16~20袋 | 土のう袋8~12袋 |
かなりの量の残土・コンクリートガラ(産業廃棄物)が発生するのが、おわかりいただけると思います。
残土処分の費用ですが、正直、かなり複雑です。
残土処分費は、以下のような様々な事項によって決まるからです。
残土処分に必要な重機やトラック(車両)を自社で所有している業者は、他から借りる必要のある業者に比べ、残土処分費は安いです。
さらに、残土を受け入れ業者も兼ねている業者だと、さらに、残土処分費は安くなります。
このように、残土処分費は、かなり複雑です。
ある残土処理業者の価格ですが、1立米当たり5,000円とあります。
1立米と言われても、よくわからないと思います。
重さにすると、1000キロ、つまり1トンです。
残土処分費の内訳は、次の通りです。
残土の量が少な過ぎ、重機が使えず、スコップ等で手作業で行う場合は、作業効率が悪い分、当然ですが割高になります。
また、残土を仮置きする場所がなく、その都度、残土捨て場に運搬する必要がある場合も、当然ですが、割高になります。
重機やトラック(車両)の台数や人件費等を効率よく動かせないため、その分費用が高くなります。
残土処分費を安くするには、残土は仮置きしておき、まとめて、1回で運搬するのがいいです。
残土の量が多いと、残土捨て場の受入れ価格が安くなったり、効率よく人を動かすことができるので、その分、費用は安くなります。
残土処分をできる限り安くする方法について解説します。
ここまでの説明で、残土処分が何なのか、ご理解いただけたと思います。
あなたは、1トン分の残土処分が5000円というのは、高いと思いますか?
私は、この金額は、妥当ではないかと思いますが、中には、2万円近くとる業者もいたりします。
ここで、残土処分を、いかに安くするかについて解説したいと思います。
少しでも費用を抑えるため、残土を、自分で運搬し、処分すると考える方もいると思いますが、あまりおすすめしません。
残土は、思った以上の量で、それを車両に積み込み、運搬し、受け入れ業者に引き取ってもらう作業は、かなり大変です。
また、ご自分で、残土の運搬車両をお持ちでない場合には、借りる必要がありますし、当然、その費用も発生します。
こういった事情を考慮すると、やはり、外構の施工を依頼した外構業者に、残土処理も含めて一括でお願いをするのが、ベストな方法だと考えます。
その際に、ぜひ、やっていただきたいのは、複数の外構業者から相見積もりをとることです。
複数の見積もりを比較する際に、ぜひ、残土処理費用についても、チェックしてみてください。
最低でも3社くらいの相見積もりをとると、残土処理の費用についても、くらが相場なのかが、わかると思います。
相見積もりで、外構費用(全体)を比較検討する際に、残土処理についても比較検討することで、結果、残土処理の費用を安くするのがおすすめです。
複数の外構業者から相見積もりをとるのに、以下のサービスを使われると、かなり便利です。
外構の費用を安く抑え
信頼できる業者に依頼をしたい方へ
安く、外構リフォームを確実に成功させたい方には、ぜひご検討頂ければと思います。私も複数回利用しましたが、リフォームは成功し大満足です。
こちらの2つの「比較サイト」
■タウンライフリフォーム(外構特集)
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それぞれ、特徴があり異なりますが、各サービスに共通する事は、あなたの計画する外構工事に、最適な地元優良施工業者を複数厳選し紹介してくれることと、全て無料ということです。
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いろいろな観点で、残土処理について解説をしました。
最後にまとめです。
外構工事につきものの残土処理、その内容、費用について解説をしました。
ここで、できる限り費用を安くするには、どうしたらいいのかについて、最後にまとめます。
本記事を参考に、ぜひ、残土処理について、業者と交渉してみてください。
相見積もりの内容で、少しでも疑問点があれば、納得いくまで、確認するようにしてください。
今回も最後まで、お読みいただき、ありがとうございます。
著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表
経営するRCマンション、平屋ガレージハウス等、複数の賃貸物件について、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
リフォームは、室内のクロス、床、天井といった小規模なものから、屋根や外壁をリフォームする大規模修繕の経験もあります。
また、自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験もあります。
そういったリフォームや家づくり経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。
リフォームや家づくり等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。
記事更新:
■「残土処分費の内訳は?」の記事を追加し、よりわかりやすくしました。(2022/10/4)