村上悠です。
経営する賃貸物件について、空室時の各部屋のリフォーム、さらに大規模修繕を行ったことがあります。
リフォームに関しては、何度も行ったことがあり、かなり経験があります。
その経験をベースに記事を書こうと思います。
今回は、駐車場のアスファルト舗装について解説します。
駐車場をアスファルト舗装したい方、アスファルトの価格、値段、費用、単価が気になる方は、参考になりますので、ぜひ、最後までお読み頂ければと思います。
実は・・自宅の駐車場を、アスファルト舗装をするか、コンクリートにするか迷っています。
何と言っても、アスファルト舗装は、費用が安いので魅力的ですね。
そうなんです。
ご自宅の庭や駐車場をリフォームされる際に、値段、価格が安いとということで、アスファルト舗装を検討される方が多いです。
そこで、アスファルト舗装について、値段、価格、費用だけでなく、少し詳しく解説したいと思います。
本記事では、駐車場をアスファルト舗装する単価、価格、値段だけでなく、デメリット、メリットについても、コンクリート舗装との違いにふれながら徹底解説していきます。
本記事の内容:
※ 本記事は、駐車場をコンクリート、アスファルトのどちらにするか、悩まれている方には、ヒントになると思います。
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まず、アスファルト舗装とコンクリートの駐車場の違いについて解説します。
アスファルト舗装もコンクリート舗装も、駐車場は見た目には、ほとんど違いはなく、ほぼ同じです。
しかし、このアスファルトとコンクリートには、様々な点で違い(メリット・デメリット)があります。
両者の違いを説明する前に・・
そもそも、アスファルト舗装とは何なのか?
コンクリート舗装とは何なのか?
を、ここで確認しておきたいと思います。
骨材(砕石、砂など)とアスファルトを加熱し、混合したものをアスファルト合材(専門的・学術的にはアスファルト混合物)といいます。
アスファルト舗装とは、このアスファルト合材を、平らに敷きならし、転圧したもです。
このアスファルト合材は、なんと、工場(プラント)出荷時は、160℃前後もあり高温です。
そして、工事を行う際にも、その温度は、140℃~150℃もあります。
ご覧になられた方も多いと思いますが、アスファルトから湯気がもうもうと立ち込める中、道路のアスファルト舗装工事に携わっている工事の方々、本当に暑そうです。
真夏のアスファルト舗装工事の現場は、まさに灼熱地獄、熱中症との闘いです。
ちなみに、車が通れるようになる開放温度は、50℃以下です。
それ以前に、高温のまま開放してしまうと、車の轍(わだち)が発生するリスクが高くなります。
以上がアスファルト舗装の概要ですが、そもそも「アスファルト」とは何かを、ご存知でしょうか?
ここで、簡単に説明しておきます。
アスファルトとは、黒褐色、黒色の個体、半固体の物質のものです。
おそらく、道路の舗装工事の現場をご覧になったことがあると思いますが、あの熱い、ドロドロした黒いものが、アスファルトです。
わかりますよね。
少し専門的な話になりますが、さらに説明を続けます。
正式名称は「アスファルト合材」といい、中には、天然のものもありますが、その多くは、ガソリンや軽油等の燃料を作った際に最後に残った残留物でできています。
常温で固まり、熱を加えると溶解し、高温になると液状になるといった特性があります。
この液状のアスファルトに、砂利をまぜたものが一般的にアスファルト合材と呼び、それを平らに敷きならし、転圧し、それが駐車場や道路になるわけです。
コンクリート舗装ですが、アスファルト舗装とは全く別物と思われる方が多いのですが・・
実は、コンクリート舗装はアスファルト合材をコンクリートに変えたものです。
これだと、両者には、それほど違いはないと思えるかもしれませんが・・
次のパートで詳細に解説していきますが、メリット、デメリットを比較してみると、両者には、大きな違いがあることがわかります。
コンクリート舗装については、次の記事が参考になりますので、ぜひ、こちらの記事もお読みいただければと思います。
関連記事:
駐車場をコンクリートで施工する場合の費用の相場を、駐車する車が1台、2台、3台、4台と台数別に解説します。また駐車場を施工するに際に、知っておくべき事項も取り上げます。→「駐車場をコンクリート敷きにする費用を台数別に徹底解説!」
次に、アスファルト舗装、コンクリート舗装のそれぞれのメリット、デメリットを解説します。
両者をよく比較していただければ、その違いがわかると思います。
その違い(メリット、デメリット)を、よ~く吟味をした上で、駐車場を、アスファルト舗装にするのか、コンクリート舗装にするのかを決めてください。
■単価が安く価格、値段、費用が安い。(ここが最大のメリット)
■舗装工事に時間がかからず、工期が短い。
■アスファルト合材が、冷えればすぐに使え、施工後、数時間で開放が可能。
■排水性が良い。
■静音性が高い。
ちなみに、こういったメリットがあるので、道路の舗装は、アスファルト舗装が一般的なわけです。
道路の補修工事を行うには、どうしても、通行止めや車線規制の措置を取る必要があり、交通量が多い道路の工事だと、その周辺は大渋滞になります。
なので、できるだけ短い時間で、工事を終える必要があるわけです。
その点、アスファルト舗装は、工期が短く、施工後、アスファルトが冷めれば数時間で開放でき、車の通行も可能と、道路の舗装工事には最適なわけです。
交通量の少ない夜間に通行止めをして、改修工事を行い、翌朝開通させることもできます。
さらに、アスファルト舗装は単価が安いので、世の中に沢山ある道路の工事にも向いているわけです。
■耐久性が低くい。(ここが最大のデメリット)
アスファルトの面に、ひび割れができたり、轍(わだち)ができたり、凹みができやすい。
そのため、たびたび補修が必要になります。
道路工事で、よくやっている工事、あれです。
■寿命が短い。
■熱をもつ。
真夏の昼間は、アスファルトの面が、かなり高温になり、うっかり触れると火傷してしまうほど、高温になることもあるくらいです。
■なんといっても、固くて丈夫。(ここが最大のメリット)
アスファルト舗装と比べると、コンクリートはとにかく硬くて丈夫です。
■耐久性に優れている。
当然、補修工事を行う頻度も低いです。
メンテナンスにかかる費用を安く抑えるには最適です。
住宅の駐車場で、日常の使用であれば、まず補修は必要ありません。
■熱を、それほど持たない。
コンクリートの表面温度の上昇は、アスファルトと比べると、かなり抑えることができます。
■単価が高く価格、値段、費用が高い。(ここが最大のデメリット)
■工期が長い
アスファルト塗装のように、数時間で全て終了というわけにはいきません。
こちらの記事「駐車場をコンクリート敷きにする費用を台数別に徹底解説!」をお読みいただければ、おわかりの通り、コンクリートの打設には、様々な工程が必要で、それなりに工期もかかります。
■雨の日だと、表面が滑りやすくなることがある。
ちなみに、ガソリンスタンドが、なぜ、コンクリート舗装なのか、ご存知ですか?
その理由は、コンクリートは、とにかく丈夫だということです。
大きく重量のあるタンクローリーも頻繁に来ますが、コンクリートは、その重量の影響をほぼ受けません。
また、ガソリンスタンドであるがゆえに、薬品やガソリン等が、こぼれることもありますが、コンクリートの表面に、そういった薬品、ガソリンがこぼれても、その影響を受けることはほとんどありません。
仮にガソリンスタンドがアスファルト舗装だとしたら、これらの影響を受け、アスファルトの面は傷み、頻繁な補修工事が必要になるはずです。
コンクリートとの比較の次は、いよいよ気になる、アスファルト舗装の単価、価格(値段)、費用について解説します。
アスファルト舗装の単価は、平米(㎡)当たり、4,400円~6,000円程度です。
(あくまでも目安ですが、5,000円前後のケースが多いです)
コンクリート舗装の平米単価が、8,000円~10,000円なので、アスファルト舗装は、ほぼ半額と単価は、かなり安いです。
(コンクリート舗装の単価の詳細は、こちらの記事「駐車場をコンクリート敷きにする費用を台数別に徹底解説!」をお読みください。)
アスファルト舗装の単価、その内訳は、以下の通りです。
施工内容 | 平米(㎡)単価 |
---|---|
舗装面の掘削 | 300円~500円 |
残土処分 | 800円~1,100円 |
砕石敷き | 300円~400円 |
アスファルト舗装 | 3,000円~4,000円 |
平米(㎡)当たりの合計 | 4,400円~6,000円 |
アスファルト舗装の価格(値段)、費用は、「平米(㎡)単価×アスファルト舗装の施工面積」の計算式で求めることができます。
平米(㎡)単価と施工面積がわかれば、理論上は、アスファルト舗装の価格(値段)、費用は決まるということです。
しかし、ここでいくつか注意すべき点があります。
それは、地盤・土壌の状況、施工する場所(地域)、さらにはアスファルトの種類によって、アスファルト舗装の価格(値段)、費用が、大きく変わることがあります。
アスファルト舗装は、アスファルトの厚み5㎝の下15㎝~20㎝の土壌を整える必要があるので、土地の地盤・土壌の状況によって、舗装工事の内容が変わってきます。
よくあるケースでは、土地の地盤がゆるく地盤改良が必要な場合や、土壌に石やゴミが埋まっていて土壌を綺麗、改善する必要がある場合です。
当然、そのための、費用がかかりますので、その分、アスファルト舗装の価格(値段)、費用は高くなります。
平米(㎡)単価と施工面積だけで、アスファルト舗装の価格(値段)、費用を計算しても、あまり意味がありません。
土地の地盤・土壌等現場の状況を確認してもらった上で、施工業者から見積りをもらうことが重要です。
アスファルト舗装の単価、価格(値段)、費用は、舗装する場所、地域によって、金額が大きく違ってきます。
単に計算式で、アスファルト舗装の価格(値段)、費用を計算しても、あまり意味がありません。
こちらも、アスファルト舗装する地域にある施工業者から、現場をみてもらった上で、見積りをもらうことが重要です。
アスファルト舗装は、駐車場に使われるものだけでも、いくつか種類があります。
一般的なアスファルト、水はけのいい透水性のアスファルト、さらには、もっと簡易的なアスファルトもあったりします。
アスファルトの種類によっても、価格(値段)、費用は大きく変わってきます。
プロの施工業者に、現場を確認してもらった上で、どのようなアスファルトで舗装するかを決めた上で、進めないと意味がありません。
こちらも、単に平米(㎡)単価と施工面積だけで、アスファルト舗装の価格(値段)、費用を計算しても、あまり意味がないということです。
ここからお話する、施工業者の選び方、依頼の仕方は、かなり重要です。
しっかり、理解するようにしてください。
アスファルト舗装の工事も、コンクリート舗装の工事も・・
施工する広さ、面積、施工する地域、施工する場所の地盤、施工内容(駐車場の使い方にもよりますが、より強度を高めるとか)・・様々な要因により、施工する単価は異なります。
当然、価格(値段)も、費用も大きく金額はかわってきます。
さらに厄介なのは、駐車場の施工業者によっても、大きく金額が異なるケースが多いということです。
ほぼ同じ内容の工事内容にもかかわらず、金額が、結構異なってきます。(それがリフォーム業界というものです)
では・・
相場からみて適正でリーズナブルな価格で、確実な工事を行ってもらい、駐車場の施工を成功させるには、どうしたらいいのでしょうか?
それは、ズバリ!複数の施工業者から、工事の見積もりをとり、それら見積もりを徹底的に比較検討することです。
まずは、見積もりをとることからスタートです。
見積もりをとらないでは、話が進みません。
あなたは、この後、どのように進めればいいのか、おわかりですか?
まず、駐車場の施工業者に見積もりを依頼する必要があります。
しかし・・
そもそも、見積もりの取り方はどうすればいいのか??
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とにかく・・複数の見積もりを比較検討することが重要です。
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施工業者から最低でも3社の見積もりをとり、比較検討することが重要ということは、ご理解いただけたと思います。
しかし・・・・
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コンクリート舗装は、アスファルト舗装の単価が約2倍ありますので、初期費用も、アスファルト舗装の2倍と高いです。
しかし、その後のメンテナンス等を考えますと、ダントツ、コンクリート舗装がいいです。
耐久性の弱いアスファルト舗装のように、補修費用は一切かかりませんので、おすすめです。
ただし、駐車場経営など、費用対効果を考える必要があるので、話は別です。
初期コストの安い、アスファルト舗装も、検討する価値は大きいです。
駐車場を、コスト優先でアスファルト舗装にすべきか、それとも耐久性を優先し、コンクリート舗装にすべきか・・迷われている方は、ぜひ、駐車場の工事のプロの施工業者に相談してみるといいです。
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駐車場をコンクリート以外のものにすることで、いかに費用を抑えることができるのかを、記事にしてみました。
参考になると思いますので、まだ読みでない方は、ぜひ、こちらの記事もお読みいただければと思います。
特に、砂利・砕石の駐車場は、安い費用でつくることが可能です。
アスファルトととの違いもご理解いただけると思いますので、こちらの記事も参考になさってください。
関連記事:
駐車場を安くするために、砂利敷きを検討される方が多いですが、砂利には多くのデメリットがありますので、ぜひ砕石敷きを検討されてはどうでしょうか。その理由を解説します。→「駐車場を砂利敷きではなく砕石にすべき2つの理由とは?」
アスファルト舗装の駐車場、コンクリート舗装の駐車場、どちらも一見、全く同じように見える駐車場ですが、両者には、大きな違いがあることが、よ~く、おわかりいただけたと思います。
ありがとうございます。
駐車場を、どうすべきか、だいぶクリアになりました。
最後に、まとめます。
駐車場をどちらの施工方法でつくるかは、それぞれのメリット、デメリットを考慮し、決める必要があります。
くれぐれも、単なる価格(値段)、費用、単価の比較だけで、どちらにするかを決めないでください。
ここでよくわからないという方は、もう一度、前の記事をお読みいただければと思います。
アスファルト、コンクリートの違い、メリット、デメリットを理解したけど、でも・・
どちらにすべきか、迷われた際には、やはり駐車場工事の専門家、施工業者に相談されるといいです。
ご自分の予算も含め、ああしたい、こうしたいと、あなたの要望を、専門家にぶつけるといいです。
ここで勉強したことを活用し、ぜひ、駐車場の施工を成功させていただければ幸いです。
今回も最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。
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著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表
経営するRCマンション、平屋ガレージハウス等、複数の賃貸物件について、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
リフォームは、室内のクロス、床、天井といった小規模なものから、屋根や外壁をリフォームする大規模修繕の経験もあります。
また、自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験もあります。
そういったリフォームや家づくり経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。
リフォームや家づくり等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。
記事更新:
■よりわかりやすくするために、一部修正を加えました。(2023/7/25)