村上悠です。
経営する賃貸物件で空室時のリフォーム、大規模修繕を行ったことがあります。
何度もリフォームは行ったことがあり、その経験をベースに記事を書こうと思います。
今回は、キッチンの高さの問題を解決する3つのリフォームについて解説します。
多くの主婦が、キッチンの高さが自分に合っていないと悩んでいます。
キッチンの高さが低くて腰が痛いとか、水はねでびしょ濡れになるとか、使い勝手が悪いとか・・かなり苦労されているようです。
逆に、キッチンの高さが90㎝では高過ぎると、包丁を使うときに力が入らない等、料理の作業が大変で疲れるというケースもあります。
次のパートで、実際にキッチンの高さで苦労されている2人の主婦の体験をご紹介します。
こういったキッチンの高さに悩まれている方に、ぜひ、本記事をお読みいただきたいです。
キッチンでの家事を気持ちよく効率良く行うには、キッチンの高さは、とても重要です。
現在、お使いのキッチンの高さが、もし自分に合っていないのであれば、そのまま我慢し使い続けるのではなく、ぜひ、何らかのリフォームを検討されるべきです。
本記事では、まずキッチンの高さの問題を解決する効果的な3つのリフォームをご紹介します。
あわせて、キッチンの高さを、必要に応じて調整できる最新のキッチンもご紹介します。
本記事を参考にすれば、キッチンの高さの問題を解決できるはずです。
ぜひ、最後までお読みいただければと思います。
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まず、キッチンの高さが自分に合わなくて、苦労されている方の、体験談を2件ご紹介します。
どちらも当サイトにお寄せいただいたもので、キッチンの高さで、悩まれているのが、すごくよくわかります。
まず1人目の方の体験です。
40歳代の主婦の方で、キッチンの高さが低くて腰が辛いという内容のものです。
我が家は一軒家ですが、注文住宅ではないので、購入時に備え付けのキッチンで、その高さが低くて最初から嫌でした。
私は普通の女性よりも背が高く、170センチもあるので高さがかなりあるキッチンではないとダメなのかもしれません。
それに加えて40代という年齢のせいもあり、普段から腰痛持ちの生活をしていますので作業をすると腰が痛くてたまりません。
さらに家族の活動時間がバラバラなので一日中食事の支度ばかりしていますので、キッチンに立つ機会が多いです。
高さが合わないキッチンでのお料理というのは腰や背中が痛く辛いの一言です。
インターネットや広告や展示場などで素敵なキッチンを見かけるとリフォームしたいなと考える事もしばしばあります。
長年高さが合わないキッチンで頑張ってお料理して家族を支えて来たので、自分へのご褒美にそろそろ新しいキッチンに変えたい時期です。
主人に話してみたら、キッチンの事は分からないので好きにしたらいいよと言ってくれてるので、予算が出来たらリフォームしようかなと考えてます。
私はもう40代後半女性なので、次リフォームすれば、おそらく死ぬまでそのキッチンを使うはずです。
今度は新しくするキッチンは妥協しないで、自分に合ったキッチンを購入したいは思います。
キッチンは、高さが合わないのだけは、つくづく嫌ですね。
おそらく今感じている辛い腰痛はこのキッチンの高さが原因かもしれません。
キッチンを変えれば、辛い腰痛も治るかもしれないと期待しています。
何より主婦にとって食事の支度というのは一生続くものです。
私の人生まだ半分くらいしか過ぎていないので、これから何回食事を作るでしょう。
ぜひ、気に入った素敵なキッチンで、家族のためにお料理していけたら幸せだと思います。
2人目の方の体験です。
身長の異なる家族の誰もが使いやすいキッチンの高さ調整が出来ると嬉しいという内容のもので、こちらも主婦の体験です。
キッチンの高さは時代によって、高さが違うように思います。
一昔前は今よりも女性の平均身長が低かったこともあり、キッチンの標準の高さが今よりも低く設定されていました。
しかし、今は当時よりもキッチンの高さは高くなっています。
一番炊事をする人の高さに合わせて、キッチンを備え付けるのが一番良いと思います。
ですが、実際は家族が誰でも使いやすいキッチンの高さとなると、あまり高くすることもできません。
私の家のキッチンの高さは標準ですが、それでもシンクでの洗い物は腰を曲げなければならず、時々腰が痛くなってしまいます。
私よりも背の低い家族が洗い物をする時は、腰をかがめなくてもすむようで、かなり楽そうに見えます。
逆に私よりも背が高い家族が洗い物をする時は、私以上に腰を曲げなければならず、かなり大変そうです。
なので、それを理由に洗い物をしたがらない感じで、結局、私が毎日、食事の後の洗い物もやっています。
キッチンに立つと何となく体調が悪くなってしまう理由の一つが、おそらく高さにあると思っています。
これからの時代は家族の一人だけがキッチンに立つわけではなく、家族が協力して食事作りや洗い物などの炊事をやる家庭が増えていくと思います。
また誰もが炊事が出来るようになっていかなければいけない時代が来るでしょう。
その時に使う人の誰もが、腰への負担が少ないキッチンで快適に作業が出来るのが理想です。
そういうキッチンを今まで見たことはありませんが、これからは、必要に応じてその都度、高さ調整が出来るようなキッチンの需要が増えてくるかもしれません。
もし、そういうキッチンがあれば、家族の誰もが使いやすいキッチンになり、進んで炊事をやってくれるかもしれないと思いました。
シンクの高さもそうですが、調理する場所の高さや、コンロの高さも調整できると、とても便利で嬉しい機能だと思います。
以上が、キッチンの高さに悩まれている方の体験です。
どちらも、何とか改善したいという気持ちが、よくわかります。
次のパート以降で、どうしたらこういったキッチンの高さの問題を解決できるかを、解説していきたいと思います。
それでは、キッチンの高さの身長との関係での標準について解説します。
キッチンの高さの標準を、利用する方の身長との関係で解説します。
多くのキッチンメーカーでも採用しているものですが、以下の計算式があります。
キッチンの高さ=身長÷2+5(㎝)
この計算式は、日本人の標準体型から割り出したものです。
例えば、160㎝の方であれば、160÷2+5=85㎝となります。
同様の計算式で、170㎝の方であれば、90㎝となります。
簡単な計算式なので、ここまで、わかりますよね。
一般的に、キッチンの高さの標準は、以下の3つのパターンであっることが多いです。
キッチンの高さ | この高さに適した方 |
---|---|
80㎝ | 身長が160㎝より小さい小柄な方に適しています。 |
85㎝ | 身長が160㎝程度の方に適しています。 |
90㎝ | 身長が170㎝以上と大柄な方に適しています。 |
キッチンメーカーによっては、5.0㎝ではなく、もっと細かく2.5㎝間隔で、高さを設定しているケースもあります。
例えば、大手のメーカーのLIXIL(リクシル)の場合です。
「リシェルSI」は、キッチンの高さを80cm、82.5cm、85cm、87.5cm、90cmの5タイプから選択できます。
他のキッチンメーカーの商品を見ても、一般的には、高さの標準は、80㎝、85㎝、90㎝の3パターンとなっています。
このリシェルSIのキッチンのように、2.5㎝と細かく高さ設定があるのは、本当にありがたいですね。
より自分に合った高さのキッチンを選ぶことができると思います。
ちなみに、いろいろ調べてみると、この「身長÷2+5(㎝)」の計算式では、適正なキッチンの高さは算出できないという意見もあります。
この計算式だと、多くのケースでは、自分に合った適正な高さのキッチンを選ぶことができないという意見もあります。
身長を基準にするのではなく、肘の高さを基準に考えるべきであり、「肘高-10(㎝)」というものです。
料理をする際の起点が肘になるので、その肘の高さを基準に、キッチンの高さを考えるべきということです。
キッチンの高さを決めるのに・・
身長を基準にすべきか、それとも肘の高さを基準にすべきか、迷いますよね。
あなたに合ったキッチンの高さを、どのように考えればいいと思いますか??
まずは、現在使っているキッチンの高さを基準に考えるといいです。
あと何センチ高ければ、料理や、洗い物をするのに、やりやすいのか、疲れないのか・・を考えてみます。
できれば、実際に、キッチンでの作業をやりながら、細かく検証するのがいいです。
その際に、上記の計算式も、参考にされるといいですが、ただ、あくまでも参考程度に考えてください。
ここで、注意点があります。
キッチンで料理等の家事をされる際に、よくあるのは、スリッパを履きながら作業を行う方です。
この場合には、スリッパ等を履いた状態の身長を基準に、キッチンの高さを考えるようにしてください。
普段をスリッパ等を履き作業をされる方が、身長のみで考えると、結果、キッチンの高さが低すぎる可能性があるので、注意が必要です。
さらに、五徳の高さとか、まな板の高さとか、さらには、キッチンマットの厚さも考慮されると、より自分に合ったキッチンの高さにすることができると思います。
キッチンの高さを決めるのに、身長をベースに考えるのか、それとも肘の高さを基準にすべきなのか?
さらには、スリッパ、キッチンマット、まな板、五徳・・高さなど、キッチンの高さを検討するのに、考慮すべきポイントはどこか?
こういった点については、別途、記事で詳細に解説したいと思います。
キッチンの高さの問題を解決するための一般的なリフォームを2つご紹介します。
現在、使用しているキッチンを、新しいキッチンに交換するリフォームです。
高さに問題がある既存のキッチンを、新しいキッチンに交換するものです。
新規のキッチンを取り付けるリフォームであるため、費用は、かなり高額になりますし、工期も長くなります。
ただし、既存のキッチンがあった場所に、同様の型のものを設置した場合、工事を最小限に抑えることができます。
それにより、費用を抑え、工期も多少短くすることができますので、新しいキッチンを選ぶ際に、参考にするといいです。
新しく導入するキッチン(システムキッチン)のグレードにもよりますが、工事費込みで50万円~200万円(あくまでも目安)で、工期は1週間程度です。
こちらは、既存のキッチンはそのまま使い続け、問題の高さのみを修正するリフォームです。
キッチンをかさ上げするための台輪をつくり、既存のキッチンを高くします。
台輪:床に直に接する部分にあって、家具を支える枠組の台木。
リフォームは、キッチンを(ガスや給水・給湯と共に)一度、仮で外し、台輪をつくり、キッチンを元の位置に設置し直して、台輪の分かさ上げします。
このリフォームは、ガス管や給排水管などの長さを調整する必要もあります。
リフォームの費用は、おおよよですが10万円~20万円(あくまでも目安)で、工期は1~3日程度です。
ちなみに、既存のキチンの高さを低くするリフォームですが、低くするのは、極めて難しいです。
既存のキッチンの引き出しの寸法や扉の寸法等、全てにおいて影響がでるので、まず無理です。
この場合は、新しいキッチンに取り換えるリフォームがおすすめです。
こちらのリフォームはは、キッチン全体をリフォームするのではなく、問題となっているキッチンのパーツのみをリフォームする方法です。
この方法は、キッチンのシンク、コンロなど、部分的にリフォームするので、キッチン全体のリフォームに比べると、かなり費用を安く抑え、工期を短くできます。
よくあるケースですが、キッチンのシンクで洗い物をする際に、シンクの位置が低すぎて、腰が痛くて辛い場合です。
シンク以外の調理台、コンロに問題がないのであれば、キッチン全体をリフォームしないで、シンクを浅いものに変更するだけで、問題は解決できます。
シンクを別のモノに変更するだけの簡単なリフォームなので、費用も安く、工期も1日程度で済みます。
また、コンロの位置の高さに問題がある場合です。
この場合は、ガスコンロをIHにするだけで、五徳の高さ分数センチ、コンロの位置を低くすることができます。
逆に、IHをガスコンロにすることで、五徳の高さ分数センチ、コンロの位置を高くすることができます。
ちなみに、ガスコンロをIHに変更するリフォームの工期は、1日程度で終わりますが、費用が、多少かかります。
おおよそですが、5万円~で、IHのグレードのいいものであれば、30万円と費用は高額になります。
先程、2件目の体験談にもありましたが、キッチンの高さを、都度、調整可能なキッチンをご紹介します。
先程、2つ目の体験談で、身長の異なる家族の誰もが使いやすいキッチンの高さ調整が出来ると嬉しいという意見がありました。
キッチンを一番使う者(身長が高い方)に合わせてキッチンの高さを決めたいところですが、そうすることで、他の家族が使いにくくなってしまう。
結局、ほどほどの高さにせざるを得ないといったものですが・・
これでは、キッチンの高さ問題は、解決しません。
そこで、ご紹介したいのが、その都度、必要に応じてキッチンの高さを調整できる、昇降型キッチン(上の画像のもの)です。
この昇降型キッチンは、ボタン一つで、キッチンの高さを調整することができます。
これであれば、背の高い人も低い人も、低すぎず高すぎずで、キッチンを快適に使えます。
こういった電動昇降型キッチンは、車椅子の方でも、キッチンで作業ができるようになっています。
車椅子で座ったままでも、快適な高さで料理ができます。
ただし、こういったキッチンは、一般的なキッチンではなく、かなり特殊なものです。
背の高い人、背の低い人、車椅子の人・・家族全員が、満足できる、素晴らしいキッチンですが、残念ながら、価格は、かなり高額になります。
キッチンの高さについて、いろいろ解説してきましたが、参考になりましたでしょうか?
それでは、最後にまとめです。
キッチンでの料理や洗い物の家事は、毎日、発生するものです。
そのキッチンの高さに問題があると、快適に家事を行えなくなるだけでなく、腰痛等の健康悪化も生じます。
ぜひ、その状況をそのまま我慢するのではなく、ぜひ、キッチンの高さの問題は解決すべきです。
費用がかかるので・・と、様子見の方へ。
既存のキッチンを、全く新しいものに取り換えるのは、それなりの費用がかかります。
しかし、既存のキッチンの高さをかえるリフォーム、問題のパーツのみのリフォームであれば、リフォーム費用は比較的安くすみます。
ぜひ、これを機に検討されてみては、どうでしょうか。
その際には、以下のサービスの利用を検討されては、いかがでしょうか。
私も、何度か利用していますが、できる限り安く、そして確実にリフォームを成功させるのにいいです。
リフォームの費用を安く抑え
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できる限り安く、リフォームを確実に成功させたい方には、ぜひご検討頂ければと思います。私も複数回利用しましたが、リフォームは成功し大満足です。
こちらの2つの「比較サイト」
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今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ぜひ、あなたのキッチンリフォームを成功させてください。
著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表
経営するRCマンション、平屋ガレージハウス等、複数の賃貸物件について、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
リフォームは、室内のクロス、床、天井といった小規模なものから、屋根や外壁をリフォームする大規模修繕の経験もあります。
また、自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験もあります。
そういったリフォームや家づくり経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。
リフォームや家づくり等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。
記事更新:
■記事全体を、よりわかりやく修正し、さらに、「キッチンのパーツに限定したリフォーム」の説明を追加しましたので、ぜひ、お読み頂ければと思います。(2021/7/22)