村上悠です。
経営する賃貸物件で、空室時の各部屋のリフォーム、さらに大規模修繕を行ったことがあります。
リフォームに関しては、かなり経験があります。
その経験をベースに記事を書こうと思います。
あこがれでつくったインナーバルコニーなのに・・なぜか後悔される方が、多いです。
今回は、なぜ、インナーバルコニーで後悔するのか、その最も多い事例と後悔しないためには、何を注意すればいいのかを解説します。
まず、あなたは、インナーバルコニーとは何か、ご存知ですか?https://renovation.relishplan.co.jp/
よくわからないという方は、まず、こちらの記事をお読みください。
インナーバルコニーのおしゃれな事例を多数ご紹介し、メリット・デメリットも解説してますので、よくわかると思います。
インナーバルコニーを設けて良かった点、その反対に固定資産税がかかる等のデメリットを、おしゃれなインナーバルコニーの施工例を紹介しながら解説します。→「インナーバルコニーのメリット、デメリット、使い方、費用について検証!おしゃれな外観50事例もあり。」
記事でご紹介するインナーバルコニーは、どれも本当におしゃれ空間に仕上がっています。
なぜ、インナーバルコニーが、皆さんのあこがれであり、人気のリフォームなのか、その理由をご理解頂けたと思います。
しかし・・
なぜか、インナーバルコニーを作った後に、部屋が暗くなった、こんなはずではなかった!!と後悔される方が、本当に多いです。
わざわざ高い費用をかけ、インナーバルコニーをつくるのに、絶対に後悔はしたくないですよね。
そこで本記事では、なぜ、インナーバルコニーで、部屋が暗くなり、多くの方が後悔するのかを、理由も含め注意すべき点を解説したいと思います。
今回の記事は、インナーバルコニーの導入をお考えの方に、きっと役に立つと思います。
最後まで、おつきあい、よろしくお願いします。
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インナーバルコニーをつくった後に、こんなはずではなかったと後悔する方が多いです。
どういった場合に後悔することが一番多いのか、その事例を解説します。
インナーバルコニーで後悔するケースで一番多いのは・・
インナーバルコニーに隣接する部屋の採光が悪化し、居室内が、極端に暗くなるケースです。
通常、インナーバルコニーは、日差しもたっぷり入り、明るく快適な空間です。
当然、そこに隣接する部屋にも、日が差し、明るくなるに違いないと考える方が多いです。
また、屋根なしのバルコニーに接する部屋も、とても明るく快適な空間になりますよね。
実際、2階のLDKに隣接するように、屋根なしのバルコニーを設けると、LDKは、実に開放的で明るい空間になります。
バルコニーが目隠しになって、窓を全開にしても、外の視線を気にすることなく過ごせ、LDKは本当に気持ちのいい部屋です。
その屋根なしのバルコニーと同じ効果を期待し、インナーバルコニーも設ける方も、本当に多いです。
しかし、同じバルコニーでも全く2つは異なります。
バルコニーは屋根なしですが、インナーバルコニーには、屋根があります。
その屋根が日差しを遮り、インナーバルコニーのさらに奥になる部屋には、日差しが入りにくくなるのです。
インナーバルコニーを設けることで、そこに隣接する部屋を、開放的な明るい部屋に、リフォームするはずだったのが。
全く、真逆で、日差しは入らない、暗く、閉鎖的な部屋になってしまったという悲惨なケースです。
インナーバルコニー内は、明るく開放的な空間になり、それと対照的に、隣接する部屋は、暗く、閉鎖的な空間になる。
これが、インナーバルコンニーで後悔する最も多いケースです。
一般的に、インナーバルコニーには、屋根があります。
屋根があることで、インナーバルコニーは、半屋外の室内空間としても使え、よく、インナーテラス、ガーデンルームとも呼ばれたりします。
屋根があるという点で、屋根のないバルコニーと大きく異なります。
わかりますよね。
実は、この屋根があるという点が、要注意なのです。
皆さん、雨の日でも使えるというメリットばかりを見て、インナーバルコニーを検討します。
屋根を設ければ、雨の日でも、天候に左右されることなく、その空間を使うことができると、皆さん、考えます。
確かに、雨の日でも、そこでお茶や食事を楽しんだり、洗濯物を干したり・・使えるのは、ありがたいです。
さらには、暑い夏に、直射日光も防いでくれ、そこで涼しく快適に過ごせたりもします。
そこが、インナーバルコニーの大きなメリットでもあります。
しかし、その反対に、屋根があることで、大きなデメリットになることもあります。
その代表的な例が、屋根があることで、インナーバルコニーの接する居室内に、全く日が差し込まないようになり、部屋が極端に暗くなるケースです。
皆さん、本当に多くの方が、このケースで後悔しております。
さらに、解説を続けます。
先程、インナーバルコニーで後悔する最も多い事例をご紹介しましたが、この他にもあります。
インナーバルコニーで後悔する、その他の事例をご紹介します。
建物内部として扱われるインナーバルコニーを設けたため、その分、床面積が増え、結果、固定資産税が高くなってしまった。
インナーバルコニーを第2のリビングとして使いたい、BBQ等趣味の場として使いたい、天候に左右されることなく洗濯物を干したい等、皆さん、いろいろイメージされ、インナーバルコニーをつくります。
しかし、実際は、当初イメージした通り、インナーバルコニーを活用できないケースもあります。
例えば、周囲の目線が気になって、その場では、ビングのようにくつろげない、趣味を楽しめないとか、季節や時間帯にもよりますが、当初思っていた程洗濯物が乾かないとか、当初イメージしていたやりたかったことができない場合もあるので、注意が必要です。
周囲に同じ高さの建物、より高い建物があるため、そこからの目線が気になって、インナーバルコニーではくつろげない。
そういった場合には、手すり壁を高くつくるとか、手すり壁の上に、目隠しフェンスもつくるとか、目隠しルーバーや格子を取り付ける等、目隠し対策が必要です。
インナーバルコニーは雨がかからない、守られた空間であるため、ハチの巣をつくられてしまうケースがあります。
ハチの巣に気付くのが遅れ巣が大きくなったり、スズメバチの巣だったりすると、専門の駆除業者に依頼する必要があります。
また、ハチの巣に気付かず、刺されてしまう危険性もあるため、常に、ハチの巣が気になる方も、いらっしゃいます。
インナーバルコニーを設ける場合で、要注意な間取りを解説します。
インナーバルコニーを設ける間取りで、一番注意すべきなのは、ズバリ!2階にLDKがある間取りです。
よくあるケースに、2階にあるLDKに接するようにインナーバルコニーを設ける間取りです。
インナーバルコニーを、第2のアウトドアリビングとして、くつろげる空間にしようと、皆さん考えます。
インナーバルコニーを、LDKの一部のように取り込み、まるで居室のLDKの一部のようにする間取りです。
これにより、LDKが、より明るく、開放的で、快適な空間にしたいと思い、インナーバルコニーを設けます。
しかし、実際は、間取りにもよりますが、LDKが、日が差し込まない、暗く、地味な感じになってしまうことがるので、本当に注意が必要です。
それに比べ、インナーバルコニーを、洗濯ものや布団干しの目的に使うために、寝室や洗面・風呂に接するようにする間取りです。
このケースは、先程のLDKのケースに比べると、後悔している方は、少ないです。
やはり、寝室、洗面・風呂ということから、多少暗くなったとしても、皆さん、それ程、失敗したとは感じないようです。
LDKは、家族が、一番長く滞在する空間ですが、寝室や洗面・風呂という空間は、一時的に使用する空間だからだと思います。
関連記事:
インナーバルコニーの間取りで多いのは、LDKにつなげるインナーバルコニーと、ランドリールームとして使うインナーバルコニーの2パターンです。それぞれの間取りについて注意すべき点を解説します。→「インナーバルコニーの間取りで注意すべき点とは?2パターンで考える!」
インナーバルコニーで後悔しないために、何を注意すればいいの、その2つの対策について解説します。
インナーバルコニーを設ける場合に、最も注意すべき点は、インナーバルコニーを設けることによって、既存の部屋に、どういう影響を及ぼす可能性があるのかを、よく検討することです。
多くの方は、インナーバルコニーの内部を、こうしたい、ああしたいと・・あれこれ検討しますが、隣接する部屋への影響を、あまり重視しません。
おそらく、開放的で明るい空間のインナーバルコニーに隣接する部屋も、同じく、明るく開放的になると勘違いされているからだと思います。
さらに、屋根なしのバルコニーと屋根ありのインナーバルコニーとでは、全く異なるものであることも、よく理解されていないからだと思います。
こちらの画像をご覧ください。
これを見ると、夏の日差しを、軒が、適度にカットしてくれて、室内にほとんど入らないのがわかると思います。
逆に、冬の日差しは、できるだけ、室内に取り込もうと、大きな窓を設け、間取りに工夫が見られます。
通常、住宅は、室内への日差しを考慮し、間取りを工夫します。
にもかかわらず、もともと屋根のないバルコニーだったところに、屋根を設け、インナーバルコニーにするわけですから、
その屋根が、冬の日差しをカットしてしまい、全く室内に日差しがなくなる可能性が充分あり得ます。
インナーバルコニーを設置する場合には、既存の部屋への影響、特に、日差しについて、よく検討することが重要です。
インナーバルコニーの屋根の形状や大きさを工夫するとか、居室に新たに窓や天窓を設けるとか・・
何らかの方法で採光を改善するよう間取りの工夫が必要になります。
どのような間取りにするのが、インナーバルコニーの空間、既存の部屋の空間にとって、ベストなのか、よく検討する必要があります。
ここは、インナーバルコニーの施工を依頼する、プロの施工業者に、よく相談するようにしてください。
インナーバルコニーで後悔する事例でもお話しましたが、周囲の目線が気になって、結果、インナーバルコニーをイメージ通り使えないケースが多くあります。
周囲に、自宅と同じ高さの建物があったり、さらに高い建物がある場合は、特に注意が必要で、そこからの目線を遮る対策が必要になってきます。
具体的には、手すり壁を高くつくる、手すり壁の上に、さらに目隠しフェンスをつくる、目隠しルーバーを取り付ける、格子を取り付ける等、様々な目隠し対策があります。
外からインナーバルコニー中の様子がわからないよう、しっかりプライバシーが守られた空間にすることが重要です。
どういった対策が必要なのかは、専門の施工業者によく相談するようにしてください。
以上、インナーバルコニーで後悔しないために、注意すべき点を解説しました。
参考になりましたでしょうか。
それでは、最後にまとめです。
本記事では、インナーバルコニーで後悔した事例を、その対策とともに、詳しく解説しました。
確かに、インナーバルコニーで後悔されている方もいらっしゃいます。
しかし、インナーバルコニーには、次の通りメリットもあります。
(1)半屋外空間として、多目的に使用できる。
(2)雨でも洗濯ものを干せる。
(3)窓を設け完全な屋内空間として使える。
(4)建物の外観がおしゃれになる
詳しくは、次の記事で解説しておりますので、ぜひ、お読み頂ければと思います。
実際、こういったメリットを活かして、インナーバルコニーを設置することで、開放的で、快適な空間を手に入れ、暮らしを楽しんでいる方も多くいらっしゃいます。
ぜひ、インナーバルコニーのデメリットや後悔の事例だけでなく、良い点、メリットもしっかり考慮して、よく検討してみてください。
せっかくインナーバルコニーを設けたのに、こんなはずではなかった、失敗したと後悔される方が、結構いらっしゃいます。
高額な費用をかけ、わざわざリフォームをして、インナーバルコニーを設けるわけですから、絶対に失敗したくないですよね。
そこで、最後に、あなたが後悔しないために、重要なことをお話しておきます。
インナーバルコニーのリフォームは、次の2つの点をクリアして、はじめて成功です。
この2点をクリアし、完璧なインナーバルコニーのリフォームを行うには、かなりの経験と高度なスキルがる施工業者に任せる必要がります。
施工を依頼する業者は、慎重に選ぶ必要があります。
実績が豊富で、スキルが高く、さらに、インナーバルコニーの設置プランの提案ができるセンスのある施工業者がいいです。
その選定が大変ですが、以下の無料見積サービスは、私も、実際に使ってみましたが、よかったです。
インナーバルコニーを得意とするところに依頼したいが、どこにしていいのか迷うと思います。
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いずれにしても、インナーバルコニーを設けるのでであれば、100%満足できるものを目指してください。
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表
経営するRCマンション、平屋ガレージハウス等、複数の賃貸物件について、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
リフォームは、室内のクロス、床、天井といった小規模なものから、屋根や外壁をリフォームする大規模修繕の経験もあります。
また、自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験もあります。
そういったリフォームや家づくり経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。
リフォームや家づくり等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。
記事更新:
■インナーバルコニーで後悔しないためのポイントを、よりわかりやすくするため、大幅に修正を加えました。(2023/7/11)