2019/11/09 更新:
村上悠です。
自宅以外に、平屋のガレージハウス(賃貸)を建てた経験があります。
もともと平屋が好きで、この家を建てる際には、かなり平屋について研究もしました。
その経験をベースに記事を書こうと思います。
今回は、平屋の間取り25坪について取り上げます。
25坪の広さは結構人気があり、その中でも人気があるのが3LDK・南玄関の間取りです。
まずは、25坪・3LDK・南玄関の平屋の間取りについて、良い点、気になる点など特徴をお話します。
それに関連し、平屋におけるロフトの必要性、もう1部屋増やした場合の4LDKの暮らしやすさについて取り上げます。
さらに、迷われる方も多い、玄関の位置について、南玄関、東玄関、西玄関、北玄関どれがベストなのか?
そして、一番気になる価格、値段はいくらのか、平屋の25坪の家を建てる際について解説します。
最後に、理想の25坪の平屋の家の間取りについてお話します。
この記事が、平屋を建てる際の、参考になれば幸いです。
最後まで、おつきあいよろしくお願いします。
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出典:ミサワホーム
こちらの間取りの概要は、以下の通りです。
25坪・3LDK・南玄関の間取り
玄関位置 | 南玄関 |
---|---|
間口×奥行 | 10,000 × 10,000 |
建築面積 | 91.91m² |
延床面積 | 84.46m² |
間取りの良い点、気になる点について解説します。
LDK前面に軒下のテラスがあります。
テラスには、軒下であるため屋根があり、雨の日でも、ここの空間を多目的に使うことができます。
このテラスは、外の自然を室内に取り込めるという役割もあります。
テラスに向けた大開口部より、外の光、外の風、外の草木の匂い・・を、室内に居ながらにして、感じることができます。
さらに、このテラスは、近隣住民の方と気軽にお茶を楽しむこともでき、外の人との交流の場でもあります。
テラスを介して、自然の取り込みだけでなく、外の人とのコミュニケーションも取りやすくなっています。
外と家の中とを、ゆるく結ぶテラスは、平屋での暮らしを快適にする重要なポイントです。
家族の皆が集まる、LDKを重視した間取りです。
広いリビング、キッチン、ダイニング、半屋外のテラスが、サークル状につながっており、この空間で、家族皆がくつろげます。
どこにいても、家族の気配を感じることができます。
キッチンから、リビング、ダイニング、さらに半屋外のテラスまでも見渡せます。
小さな子供のいるご家庭であれば、子供がどこで遊んでいたとしても、常に存在を感じながら、見守ることがでる間取りです。
さらに、キチンから洗面水回りも近く、家事を効率よく行えます。
家事動線に優れた間取りです。
LDKの反対側に主寝室、子供部屋などプライベート空間がある間取りです。
部屋の広さは、それぞれ8畳、6畳と充分な広さがあり、この空間での個々の時間も楽しめそうです。
家族のコミュニーケーション空間であるLDKと同様、プライベート空間も充実した間取りです。
各部屋には、収納はありますので、通常であれば不足しないと思います。
ただし、私のようにアウトドア好きであったり、楽器が好きであった場合です。
アウトドア用品は、収納するにも結構、スペースが必要ですし、楽器もそうです。
こういったモノを収納するスペースが、さらに欲しいと思います。
平屋の25坪といった限られたスぺースであるため、これ以上、同じフロア(横の空間)に広い収納を設けるのは厳しいと思います。
そこで、縦の空間に、ロフトを考えてみては、どうでしょうか?
後程、平屋におけるロフトの必要性について解説します。
子供が2人の場合ですが、この場合、もう1部屋、子供部屋を設け、4LDKにすることはどうなのか?
ただし、その分、どこかの部屋が狭くなってしまいますので、25坪の平屋の間取りでは、スペース的に4LDKでは無理があります。
後程、平屋における4LDKの快適性についても、解説します。
今回ご紹介した間取りの玄関の位置は、人気の南玄関でした。
道路の状況によっては、玄関の位置を変えることもあり得ます。
玄関の位置は、南玄関、東玄関、西玄関、北玄関どれがベストなのか、こちらも後ほどお話します。
関連記事:
25坪の平屋3LDKの間取りについて南玄関ならではのデメリット、デメリット対策について解説しており参考になります。
平屋の注文住宅で絶対に失敗しないために、一度、こちらもお読みいただければと思います。
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平屋の場合、2階がない分、当然、床面積は狭く限られたスペースになります。
今回取り上げた25坪の平屋にも言えることですが、平屋の1階に、大きな収納空間を設けるのは難しいです。
収納空間にスペース割いた分、居住空間が削られ、狭くなり、結果、快適性が損なわれるからです。
では・・平屋では、充分な収納スペースを確保するのは、あきらめるしかないのでしょうか。
そんなことはありません。
平屋でも、充分な収納スペースを確保する方法はあります。
それは、ロフトです。
平屋の天井と屋根の間にある空間に、ロフトを設ける方法です。
平屋の多くは、屋根が高くなるので、天井の上に、充分な高さのある部屋をつくることとができます。
ただし、ここで注意すべきことがあります。
天井と屋根の間の高さが1.4mを超えてしまうと、その空間は、ロフトではなく、通常の部屋とみなされてしまいます。
そうなると、その家は、もはや平屋ではなく、二階家の扱いになってしまいます。
あくまでも平屋のままとするのであれば、1.4m以下の高さに抑えたロフトがおすすめです。
このロフトの設置は、限られたスペースの平屋でも、居住空間の快適性を損なうことなく、充分な収納スペースを確保できます。
さらに、ロフトを設ける良い点についてです。
ロフトは、下からロフトの方を見上げた時に、開放感がありますので、ロフトを設けた部屋の空間が、より気持ちがいい空間になります。
また、ロフトは、収納スペースだけでなく、子供の勉強場やお父さんの書斎としても、多目的に使えます。
ちなみに、このロフトを設置する費用ですが、通常の2階建ての部屋を設ける費用の、6割~7割程度で済みます。
ぜひ、平屋にロフトの導入を検討されては、いかがでしょうか。
関連記事:
平屋にロフトを設けるメリット・デメリット・設ける際の注意点を解説します。
平屋3LDKにロフトを設け、収納不足を解決に成功した間取りについて解説します。
正直、25坪の平屋に、もう1部屋設けて、4LDKの間取りにするのは、おススメしません。
こちらの間取りは、プライベートゾーンの部屋が6畳と8畳で、和室が6畳です。
これ以上、狭くしてしまうのは、その部屋の快適性が損なわれてしまうので、やるべきではありません。
そして、コミュニケーションゾーンのLDKですが、広さは16.5畳と最も広いです。
ここは、この3LDKの平屋の家の中心であり、家族皆が集い、コミュニケーションをとる場所です。
このLDKを狭くすると、この平屋そのものの快適な暮らしが、大きく損なわれてしまう可能性が大きいです。
そう考えると、25坪の平屋で、もう1部屋増やし、4LDKにするのは、やめた方がいいです。
25坪の広さの平屋で、4LDKの間取りは、おススメしません。
仮に、もう1部屋、子供部屋として、どうしても増やしたいといったケースです。
その場合は、4LDKではなく、3LDKの和室をプライベートゾーンの部屋として使う等で対応すべきです。
それではダメで、和室は残し、さらにもう1部屋増やし、4LDKの間取りにしたいというケースです。
その場合は、先ほどもお話した、ロフトをうまく活用することです。
ロフトを設けることで、各部屋の狭さを感じさせない、工夫した間取りにする必要があります。
ちなみ、30坪の平屋になると、このような4LDKの間取りが可能です。
出典:ミサワホーム
30坪・4LDKの間取り
玄関位置 | 北玄関 |
---|---|
間口×奥行 | 13,600 × 9,100 |
建築面積 | 110.96m² |
延床面積 | 101.85m² |
30坪クラスの平屋ですと、4LDKでも、各居室の広さは十分あり、快適に暮らせる間取りになっています。
今回は、平屋に限りませんが、玄関の位置をどうすべきかを取り上げたいと思います。
皆さん、玄関をどちらの方角にするか・・迷われています。
その家の顔とも言える玄関の位置は、どのような考え方で決めるのがいいのか解説します。
この間取りでは、南玄関になっています。
玄関が明るいと、出勤時、登校時に、爽やかな気分で出かけることができ、気持ち良く1日をスタートできます。
その意味で、一日を通して明るい南玄関は、とても人気があります。
同様に、午前中、日の光で明るい東玄関も人気があります。
ただし、南玄関の場合は、間取りが少し難しいという欠点があります。
本来、一日で最も長く過ごすであろうLDKを、南面の、最も日当たりのいい場所にもっていきたいところですが・・
南玄関だと、そこに玄関があるので、残りの南面のスペースだけで、できるだけ日当たりよく、LDKを配置する工夫が必要になります。
その点、東玄関であれば、間取りも簡単です。
玄関は東にありますので、LDKを日が当たる時間が長い南側に配置しやすいのです。
他の部屋の間取りを配置しやすいとうことで、玄関の位置の一番人気が、東玄関であり、次に南玄関となっています。
関連記事:
25坪の平屋3LDKの間取りについて南玄関ならではのデメリット、デメリット対策について解説しており参考になります。
敷地の関係で、どうしても北玄関、西玄関にする必要があります。
北向きは、一日暗くて、寒いですし、西向きは西日による眩しかったりします。
寒さ対策や西日の眩しさへの対策が必要な、北玄関、西玄関は、どうしても人気がありません。
確かに、暗い北玄関から出勤するよりは、明るい東玄関や南玄関から出かける方が、何倍も気持ちよくスタートできそうです。
関連記事:
25坪の平屋3LDK(北玄関)の間取りについて解説しています。
ここで注意すべき点があります!
玄関の位置を考える場合に、さらに考慮すべきことがあります。
それは視線です。
道路を通る人、通行人からの視線、隣接する建物からの視線です。
玄関を開けるたびに、家の中が丸見えでは、落ち着かいないし、防犯上もリスクがあります。
玄関の位置を決める際には、日当たりも重要ですが、この視線も重要なポイントです。
今回の平屋・3LDK・南玄関の間取りは、ミサワホームの平屋です。
こちらの記事「ミサワホームの平屋を徹底検証!価格、坪単価、間取りの全てが明らかに!」からもわかるように、ミサワホームの平屋の坪単価は、約50万円~70万円です。
ちなみに、ローコストハウスメーカーの坪単価40万円~50万円と比べると少し高いです。
25坪の平屋なので、あくまでも計算上ですが、本体価格は1,250万円~1,750万円になります。
当然ですが、その他にガス・電気や屋外給排水などの付帯工事費が別途必要になります。
関連記事:
平屋の価格の相場について解説しており参考になります。
私の考える理想の平屋25坪の間取りの条件です。
■間取りは、各部屋の広さを充分確保できる3LDK。
家族構成によっては、2LDK、1LDKもあり。
■玄関の位置は、明るい玄関になる、東玄関、南玄関。
■外と家の中をゆるくつなぐ、屋根付きのテラス、ウッドデッキがあること。
■家族のコミュニケーションがとりやすいLDKを一番広くすること。
■家事動線の良いキッチンであること。
■プライベートゾーンの部屋も快適であること。
■収納や多目的に使えるロフトを設けること。
今回は、平屋の間取り25坪について取り上げました。
まず、25坪の3LDK・南玄関の平屋の間取りを分析し、間取りについて、良い点、気になる点をお話しました。
それに関連し、さらに、平屋におけるロフトの必要性、25坪の間取りにおける4LDKの暮らしにくさ、玄関の位置、価格についても掘り下げ検証しました。
そして、理想の平屋の25坪の間取りについて、7つの条件をお話しました。
この記事が、ぜひ、平屋を建てる際の、参考になれば幸いです。
最後まで、おつきあいいただき、ありがとうございました。
平屋の間取りを無料で作成したい方へ
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著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表
経営するRCマンション、平屋ガレージハウス等、複数の賃貸物件について、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
リフォームは、室内のクロス、床、天井といった小規模なものから、屋根や外壁をリフォームする大規模修繕の経験もあります。
また、自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験もあります。
そういったリフォームや家づくり経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。
リフォームや家づくり等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。
記事更新:
■本記事の理解が深まるよう、参考になりそうな関連記事を複数追加しました。(2022/9/19)